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スキー コラム 2021年11月19日

スキージャンプ長野五輪金メダリスト原田雅彦が語るワールドカップの魅力 「本当に強いジャンパーを決める大会がワールドカップ」

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by J SPORTS 編集部
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──シリーズを通して力を発揮し続けるのは難しいですよね?
原田:5ヶ月に及ぶ長丁場ですから、コンディションを保つのは至難の技です。自分の技術を保っていくのも難しい中で進化もしなくてはならない。色々なジャンプ台があって、その特徴を掴む対応力もいる。考えていくとキリがないですけど、全てを兼ね備えないとワールドカップのチャンピオンにはなれません。

──現役時代、五輪イヤーはどんな年でしたか?
原田:ワクワクする年でした。五輪は難易度の高い大会ですけど、ワールドカップの調子が直に反映されます。そう考えていたので、五輪シーズンのワールドカップのスタートはすごく気分が高まりましたよ。とにかくワールドカップでスタートダッシュを決めれば、五輪でのタイトルが近くなると思っていましたからね。

現役時代と変わらない原田スマイルは健在だった

──ライバルたちの動向も例年以上に気になりましたか?
原田:なりますね。日本は島国なので、どうしても外国人の動向が気になります。前年までのライバルで、今年も調子が良いだろうと思っている選手が、実際は「大したことないな」と思える瞬間があるんです。実際にリレハンメル五輪、長野五輪のときにそう感じました。ジャンプ台の下でライバル国の練習の風景を見ていて「大したことないね」と仲間と顔を見合わせたことを覚えています。それほど、我々の準備が、上手く行っていた証なんです。今の代表選手たちも、ライバル国の選手を見て同じような感想を抱くよう、準備を行ってこれまで積み重ねてきたものを、スタートにうまくぶつけて欲しいと思います。

注目選手について

──今シーズンの展望と、視聴者に見て欲しい選手を教えてください。
原田:やっぱり小林陵侑ですね。アベレージと一発の爆発力というジャンプ選手として理想の能力を両方兼ね備えた選手です。テクニックは世界が見習うほどのものを持っています。それを十分に生かしてワールドカップと五輪のタイトルを掴んで欲しいです。その可能性は十分ありますし、実績もご存知の通り積んできました。彼は異次元です。タイトルを総ナメにしたシーズンがありましたが、羨ましくてしょうがなかったです。我々が頑張っても取れなかったタイトルをいとも簡単に取っていった。現役時代はそれができなくて、日本人の文化みたいなものを変えていかないと達成できないんじゃないかと思っていましたからね。あまりに彼がいとも簡単に全てを持って行ったので、僕らは唖然としましたよ(笑)。

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