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ジャンプ週間は悔しい結果に終わった小林陵侑
年末年始に、欧州ドイツとオーストリアで行われる伝統のラージヒルジャンプ4連戦。海外ではフォーヒルズトーナメント、日本国内ではジャンプ週間と言われる。
【2022/23 フォーヒルズトーナメント日程】
12月29日オーベルスドルフ(ドイツ)
1月1日ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)
1月4日インスブルック(オーストリア)
1月6日ビショフスホーフェン(オーストリア)
もともとは通常のラージヒル4試合であったが、ノックアウトシステムの導入をみて予選で50選手に絞られ、1本目には25位対26位~1位対50位というように対戦が25組。各ひとりが勝ち抜き25選手。そこに対戦敗者の中から上位記録の5人が加えられて2本目へ進出の30選手となる。
前年は小林陵侑(土屋ホーム)が悠々と勝利を重ね、自身2度目の4ヒルズ個人総合優勝者となった。そして、その後に彼は北京五輪で金銀メダルを得て、W杯も制覇した。そうなると今シーズンも、と夢を見てしまうが、そう簡単にはいかなかった。今季の小林陵侑は良くて10位前後の位置で、なかなか浮上できないでいるのだ。ここに大きく立ちふさがったのが新しいルール改正、それもスーツに関しての厳密かつ繊細といえる不思議な形状!?日本チームはそこで男女ともに苦境に立たされてしまった。
4ヒルズはグランネルー(ノルウェー)が個人総合優勝に返り咲き、好調を維持したクバツキ(ポーランド)が続いた。グランネルーはジャンプ後半で浮かび上がる技術は安定したオリジナルなものであるが、なにか背景に秘密があるようなイメージに包まれていた。だが勝利は勝利、立派な優勝である。しばらくはこの勇者2人による優勝争いとなりそうなW杯シーズン中盤戦だ。
今回の4試合を観ていて思うのは正直、2本目に残ることができて良かったこと。
かつて長野五輪前後から10数年連続で4ヒルズトーナメントに撮影と取材に出かけて日本チームの連勝そして凌駕を現地で体感していた。
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