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スキー コラム 2023年1月13日

4ヒルズの憂鬱

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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夜半にノルディック複合の英雄ヤリ・マンティラ(FIN)から問い合わせが入り、『サトウはなぜ6cmもスキーカットされたの?』と聞いてきた。どういうことなのだろうと。それに対して言える範囲で応えた。フィンランド国内のテレビ解説者として伝えたいと。ならば、しっかりと日本チームを応援して欲しい、頼むねと付け加えて。

今季はジャンプスーツに始まりブーツやもろもろのスキーマテリアルのルール変更が物議を醸しだしていた。
その検査も試行錯誤にあり、どこに統一感を求める決まりなのか、まだまだ手探り状態なのである。そこに日本流の器用なまでにキメの細やかな抜群のスーツを作ると、それはすぐにチェックされがちだ。もともと技術力ある日本だから、なにか画期的な秘策があるに違いないと厳しい規範や計測の仕方で手を入れられてしまいがちだ。

我らが金メダリスト小林陵侑は幾度となくスーツ失格に遭遇し、いま猛然と耐えている。ひとつの災禍に近いものをやり過ごそうとしながら、ただシンプルに飛距離が欲しいともがいている。
序盤戦のW杯で3位表彰台へと昇った中村直幹(フライングラボラトリー)はこれで勢いの波に乗るとみられたが、一転、静まり返り。
こういった世界の名立たる好選手たちには伸びやかに飛んでもらいたい。

だから、ゲーム運営サイドは本当に何をしたいのだ!
いかん、またまた憤慨の兆候が出てきそうだ。

文・岩瀬 孝文

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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