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スキー コラム 2023年2月6日

まさにスーツマジック~大熱狂の札幌大会~

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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札幌の大観衆が湧いた小林陵侑の活躍

母国大会で大活躍を果たした小林陵侑

そこに大きな秘密があった。

満を持して3年ぶりに開催された札幌W杯。金・土・日の3連戦ともなれば、上位進出を狙いまた個人総合優勝へのポイントを稼ごうとする強豪選手たちは、札幌大会に出場しなければならない。そしてヨーロッパ選手はことごとくジェットラグの餌食になる。そういう余禄まで用意されている実に深みある大会だった。そして逆に、長期遠征と移動が続く日本選手にとっては久しぶりのチャンスタイムとなった。

快晴となった大倉山最終日の観衆は公式発表で3,200人。かぶりつきのエキサイティングゾーンは土・日に完売となった。フォトコーディネーターを務めた私がいるサッツ下(踏み切り直後の五輪マーク)からも、ファンの皆さんが明るくはしゃぐ微笑ましい姿が良く見えた。日本のみならずドイツ、オーストリア、ポーランド、スロベニアなど贔屓選手の国旗を振りかざして大声援を送る姿は、札幌と北海道のジャンプファンはさすが目が肥えていると改めて感じた次第だ。

心をときめかせながらも、我らがエース小林陵侑は地元札幌で3連勝するべきだと書き連ねていたが、大会が近づくに連れてドキドキ感が強まった。しかし、いたってクールにコントロールされたトレーニングをしているとの様子が伺え、これであればやってくれるだろうという確信に変わった。結果、札幌大会では優勝2回と3位1回。たいしたものだ、これが小林陵侑選手の真骨頂だ!大勢の観衆は熱狂にまみれた。

満を持して繰り出された日本のスーツマジック

小林陵侑

では、ここに何があったかというとスーツの秘密である。あまり細部にわたり書いてしまうわけにはいかないが(もっと勝ってもらうために)、技術力ある日本のスーツが勝因で大きな割合を占めているといえる。何度も当コラムで書いてはいたが、日本のスーツは世界一の縫製力とアレンジ能力に長けている。今季序盤は上手くいかない状況が続いていたが、最新型のスーツを札幌W杯で投入して大成功を収めた。それをひた隠しにして札幌にぶつけてくる、その演出力にはたいそう心が踊らされた。

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