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スキー コラム 2023年2月6日

まさにスーツマジック~大熱狂の札幌大会~

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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欧州に戻り、伝統のクルム・バドミッテンドルフ(AUT)のフライング大会では一転、まあまあな順位で仕上げ、進化を続けるスーツの秘密を保持にあたりである。

直球で言えばクラフトを勝たせるためのタウプリッツのフライングヒル大会であったが、もはや札幌2戦目の優勝で華麗なるすすきの寿司パワーはつき果て、まして帰りのジェットラグが彼の身へしたたかに襲い、クラフトに勝たせるための地元の大会では鳴かず飛ばずの様相となった。これも、札幌すすきのマジックだろう。

シーズン終盤戦、そして世界選手権に向けて

小林陵侑

2月5日には、女子選手たちの躍動と好成績が報じられた。
朝方、カナダのバンクーバー五輪シャンツェを使用したジュニア世界選手権の女子団体戦金メダル(中山和・佐藤柚月・一戸くる実・宮嶋林湖)と、夜半になりドイツの名門台ビリンゲンW杯にて伊藤有希が優勝、2位に丸山希、3位高梨沙羅と表彰台を独占したのだ。
これらも、いわばスーツマジックの一環であることは、なんら変わりなく。しかしこうなると世界選手権を前にして、他にもある細部のカッティング技術と製法に関して書くことは許されない。それは価値あるメダルを目指すなら、ごく当然なのである。
またさらにはジュニア世界選手権混合団体で銀メダル。そして英雄小林陵侑がビリンゲンW杯最終試合で2位表彰台に立ち、すべてを祝ったのだから何という素晴らしい日だ。

この先に巨大なラージヒル台、ビリンゲンW杯の後には、改築を終えてユニバーシアードを開催した北米のレイクプラシッドW杯がある。ノスタルジックに見ると当地であの秋元正博さんと八木弘和さんが大活躍した歴史を持つ。その相性も日本選手にすこぶる好ましい。

そしていよいよ迎えるプラニツァ世界選手権(スロベニア)。
小林陵侑選手が緊張しすぎて自滅した形となった19年のゼーフェルト大会から3年あまり。もう緊張すらせずに大らかにジャンプして万全にテレマークを決め、メダル獲得をしてくれるであろう。
じっくりと技術の仕上げにかかる男子と女子の日本チームに注目していこう。

文・岩瀬 孝文

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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