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モーター スポーツ コラム 2022年5月21日

富田竜一郎選手(No.10 TANAX GAINER GT-R)「次の鈴鹿はチームの本拠地にも近いので、2台ともいい順位で終われるようにしたい」

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
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ただ、あの状況の判断は最善だったと思ってますし、誰もレースを再開してほしいとは思ってなかったので……。安全やドライバーのリスクをとってまで再開すべきではなかったと思うのでしょうがないんですが、やっぱり不完全燃焼感はどうしてもありますよね。そんななかでも大草選手はものすごくうれしそうだったので、ちょっと救われました。本人がモヤモヤする気持ちでいたらどうしようと心配だったので。でもレース後、(11号車に乗る)安田裕信選手が大草選手を褒めていたし、それを知って大草選手は泣いちゃって……。すごくうれしかったですね。今年、どうしても勝たせてあげたかったし、目立たせてあげたいなと。でもこんな早いタイミングで勝てるとは思ってなかった。早いうちにできたので、今後はもっと貢献できると思います。

10号車 TANAX GAINER GT-R

10号車 TANAX GAINER GT-R

──ズバリ、今シーズンの10号車の強みは何ですか?
富田:10号車はエンジニアが新しかったり、僕自身が(2020、21年の)2年間はNILZZ Racing(No.48植毛ケーズフロンティア GT-R)で(スポット参戦で)乗ってきて、GAINERが今までやってきたことと僕とでクルマのセットアップのアプローチとかが多分違うんです。そういうところで、今まで培ってきたデータをもとにやっている11号車と逆にまったく違うことをやっている10号車の二台体制が完璧に機能していて、たまたま今は10号車のほうがうまくいってるんです。おそらくどこかのタイミングで10号車と11号車の2台とも(調子が)上がってくることがあると思っています。

というのも僕らには10号車がやってきたベースというものがあるし、何か上手くいかなければ(10号車のやり方に)戻ればいいだけなので、思い切ったセットアップを作ることができるんです。エンジニアも今までGT-Rをやったことがなかったので、ひとつひとつ試しながら僕たちとエンジニアで10号車としての蓄積をしているところなんです。だから”冒険”もできるし、一度優勝できたから、これから先も”置きに行く”(無難に戦う)のではなくもっと攻めていって、2台体制の強みをもっと活かして、GAINER全体として新しいデータでやセットアップの引き出しを増やしていきたいなと思っています。守りに入らず、かなり攻めることができているのが好調を維持できている原因ですね。今年は楽しくやっていてやり甲斐もあるし、2台揃って表彰台に上がるのが今年一番の目標。GAINERとしても2015年の富士(第2戦/1位と3位)で1回しかないんです。それを必ずやり遂げたいですね。次の鈴鹿はチームの本拠地にも近いしGAINERのファンシートもあるので、2台ともいい順位で終われるようにしたいですね。

──では最後に、「SUPER GT あの瞬間」恒例の質問。ここ24時間以内で感じた”ちょっと幸せなこと”を教えてください!
富田:昨日はすごく1日浮かなかったんですが、たまたま宮田莉朋選手(No.37 KeePer TOM'S GR Supra)と連絡を取っていて……。僕ら、ここ2、3年、シーズンオフとか休みの日には一緒に(オンライン)ゲームをやっているんですが、昨日は久しぶりに2、3時間、腹を抱えて笑うくらい楽しくゲームをやったのがここ24時間では一番楽しかったですね(笑)。

文:島村元子

島村元子

島村 元子

日本モータースポーツ記者会所属、大阪府出身。モータースポーツとの出会いはオートバイレース。大学在籍中に自動車関係の広告代理店でアルバイトを始め、サンデーレースを取材したのが原点となり次第に活動の場を広げる。現在はSUPER GT、スーパーフォーミュラを中心に、ル・マン24時間レースでも現地取材を行う。

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