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富田竜一郎選手(No.10 TANAX GAINER GT-R)「次の鈴鹿はチームの本拠地にも近いので、2台ともいい順位で終われるようにしたい」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子───セカンドスティントの大草選手にはどうアドバイスしたのですか?
富田:あまり周り(のクルマ)は気にしていなかったんです。というのも、34号車(BUSOU raffinee GT-R)は僕たちよりも給油時間が短かったんですよ。アウトラップの段階で大草選手が前に出ていたし、コース上で4号車(グッドスマイル 初音ミク AMG)を自力で抜いてきてくれて、その時点で僕たちの戦略としては想定どおり、ほぼパーフェクトだったので、そのまま大草選手が守り切ってくれればあとは最終スティント勝負というか、僕に回ってきたときにどういうレースができるか次第でした。大草選手のスティントではスタート時のタイヤとコンパウンドを変えたので、それが路面温度的にうまくいかなかったのか、ちょっとバランス的にはアンダーが出て乗りづらかったようです。でも「大丈夫(コントロール可能)な範囲だと思います」ということだったので、特にこちらからは要望も出さず、抜かれずにがんばってくれれば最高かなって思ってました。正直、期待値よりも圧倒的にがんばってくれました。
──SUPER GTではGT-Rでキャリアを重ねている富田選手と伸び盛りの大草選手とのコンビは、これからも注目される存在になりそうですね。
富田:大草選手はルーキーだし、僕もしばらくSUPER GTをお休みしていたので(※2)、正直なところ出来過ぎかなと思っている部分が大きいんです。まだまだこの先、厳しいレースがたくさん出てくると思うんですがそのときにどう戦えるかが一番大事だと思うし、どちらかというと、ここまではタイヤだったりクルマの部分でうまくいってる(結果が出ている)のが大きいと思うので。もちろん(戦略的に)狙ってやっている部分もありますが、それ以上に自分たちが想定しているよりもいい状態にしてもらっているので、この状況をどこまでキープできるかですね。大草選手にとってプレッシャーにもなると思うので、そうなったときにチームとしてどうケアをするか、全員でミスなくレースをするかがこの先のレースでの大きな課題になると思います。
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