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国立競技場に潜入!レガシーとは何か | 町田樹のスポーツアカデミア 【Repotage:東京に誕生したレガシーの今】
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部しかし、施設ができたことには変わりはありませんから、東京オリンピック・パラリンピックでできた恒久施設は、今後どのように運営していけば黒字化が見込めるのか。あるいは日本のスポーツ界、文化芸術界の発展に貢献できるのかということを、建設的に考えていかなければいけません。
国立競技場、有明アリーナ、日本財団パラアリーナ
今回、Repotage企画では、これらの施設全てを調査することは難しいので、その中から代表して国立競技場と有明アリーナを調査することになりました。加えて東京パラリンピックを契機として設置された日本財団パラアリーナも調査します。この3カ所を調査しながら、東京オリンピック・パラリンピックにおいて新設されたレガシー施設の現状と未来について考えていきましょう。
また、東京オリンピック・パラリンピックの報道を見てみると、よく「レガシー」という言葉を聞きます。これらの施設もそのうちの1つだと言われていますが、レガシーとは何か、皆さんはご存知でしょうか。まずは、そのことを説明するために、東京オリンピックに関わるこれまでの経緯を説明していきます。
東京大会の文化オリンピアード期間
東京オリンピック開催からさかのぼること約11年前。東京都が招致活動を始めました。そして、2013年にIOC総会にて東京オリンピック開催が決まったわけです。そこから3年後の2016年のリオデジャネイロオリンピック開催から東京オリンピックが閉幕するまでの5年間が「東京2020文化オリンピアード」期間とされ、この期間にはスポーツを振興するための様々なイベントや文化・芸術を振興させるためのいろいろな取り組みが継続的に行われてきたわけです。
こうした期間に行われたスポーツや文化・芸術のイベント。あるいはそのために設置された数々の施設を「末永くレガシーとして継承せよ」ということが、実はIOCから要求されています。
つまりレガシーとは、IOCによると「オリンピックが開催都市やそこに住む人々にもたらす長期的なベネフィットである」と説明されているのです。ですから、これまでオリンピックを開催した都市も、このレガシーを育み、継承させていくための様々な努力、創意工夫をしてきました。そしてそれは、今回の東京オリンピックも例外ではありません。
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