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福住仁嶺選手(No.16 ARTA MUGEN NSX-GT)「チーム全員、やっと同じ気持ちの中でレースができた」 | SUPERGT 2023 第5戦 鈴鹿【SUPER GT あの瞬間】
モータースポーツコラム by 島村 元子── 公式練習の後、「『予選はQ2担当』と言われてます」と話していました。Q1、Q2の担当は、どのように決めているのですか?
福住:前は、その時の流れで担当を決めていたんです。僕は、調子のいい方がどっちかに行くっていうのがいいのかなって思っていたんですけど、大津さん的には、“覚悟を決めておきたい”というか……。もうレースウィークが始まる前に、どっちがQ1に行くとか、スタートドライバーをやるとかを決めておきたいっていう要望があったんです。正直、僕はどっちでもいいなと思ってるんですけど、大津さんの希望があったので、今回は僕がQ2になって、大津さんがQ1になりました。
── なるほど。大津選手の性格の一面を見たような気がします。
福住:そうですね。正直、僕はどっちでもいいっていうタイプなんで(笑)。大津さんも速いし、お互いどっちが速いかっていうのはあまり求めてなくて、調子のいい方が良いタイミングで走ればいいんじゃないかなと思ったりもするので。でも、今回は結果的にそれがうまくいったこともあると思います。
── Q1担当の大津選手が5位で通過。Q2に向けて、何か変更は施したんでしょうか?
福住:Q1のタイム差を見て、僕自身は“今回、ポールを獲るのは厳しいな”っていうのが正直なところでした。実際にQ1が終わった段階で、(トップだった)8号車との差が0.7秒ほどあったんで、なかなかその差を埋めるのは難しいし……。Q1は大津さんが求めたセットアップで行ってて、公式練習で僕が出した(トップ)タイムの時のセットアップと異なる部分があったんです。Q2に関しては、大津さんのフィードバックも聞きながら、僕から「僕が乗っていた時に近いところへ戻してほしい」って要望を出してQ2を走りました。結果的にQ1、Q2のタイヤは同じタイプのものだったんですが、コンディションにも恵まれて、大幅なタイムアップをすることができたのかなと思います。
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