人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2023年4月30日

小林崇志選手(No.18 UPGARAGE NSX GT3)「突然歯車が噛み合って勝てた」 | 2023 SUPER GT 第1戦 岡山

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
  • Line

小林:また雨が降ることは情報として知っていたので(苦笑)、なので本当に雨が降るまでの間にどこまでギャップを開けるか、また雨が降った場合、どこでタイヤを替えるかっていうのを常に考えながら走っていました。単純にFCYが出る直前までに20秒くらいうしろとのギャップを作ることができていたんですが、まったく安心できる状況ではなかったので、結構集中して走っていたかな。この時点で勝てると思ってなかったので、優勝というのはまだ考えてなかったですね。もう安心というか、勝てる気になったのは最後の赤旗が出て、「終わったよ」って言われた瞬間まで勝てると思ってなかったんです。本当最後まで集中して走ってましたし、正直、僕がトップ立ってもそこからまだ30周ぐらいあったので。柔らかいタイヤを着けてたから、(コンディションが)ドライのままだったら逆にタイヤも摩耗して、もしかしたら逆転されてたかもしれない。

逆に、強い雨で再開したらブリヂストン勢が……ちょっと雨が多いときは彼らがすごく強いので、そういう状況で再開すればきっと抜かれるだろうなと思っていたので、結構ネガティブ要素しかなかったというか、まったく安心できる状況ではなかったですね。正直、あんまり再開してほしくはなかったですね(苦笑)。お客さんは、レースが再開して最後チェッカーを受けるところを見に来てると思うので、レースが再開されれば一番良かったんですけど、チームのことだけ考えると、あのままSC(セーフティカーラン)で赤(旗提示)で終わったので、僕らとしてはラッキーだったかなと。最後、再開されてたら(後続車に)抜かれた可能性も十分あったと思います。

──勝負の世界では、“運も実力のうち”と言いますが、チーム戦略をうまく活かした勝利でした。また今回は、自身SUPER GT参戦100戦目での優勝。素晴らしい展開になりましたね。

小林:本当そうですね。もう10何年前なんで知らない方も多いかもしれないですけど、最初にSUPER GT参戦(※2)させていただいたときに予選でポール(ポジション)を獲って……。それが記念すべき第1戦だったんですけど、そこから100戦、13年ぐらいの時間がかかり、13年目で100戦目を迎え、そのレースで優勝ができたのは、本当にラッキーというか、できすぎかなと思いますね。それを実現してくれたチームには本当に感謝してますね。もうそれだけです。
※2:2010年、第6戦「Pokka GT SUMMER SPECIAL」でSUPER GTにデビュー。No.8 ARTA HSV-010の第3ドライバーとしてスポット参戦し、公式予選のセッション2(現在の予選Q2)を任され、ポールポジションタイムをマークする。GT500クラス・デビュー戦でのポールは、JGTC(全日本GT選手権)/SUPER GTを通して史上初の快挙となった。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ