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小林崇志選手(No.18 UPGARAGE NSX GT3)「突然歯車が噛み合って勝てた」 | 2023 SUPER GT 第1戦 岡山
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子僕もいろいろ他車のタイムデータっていうのを見ていたんですが、我々の方がアウトラップから1周につき10秒ほど速いことが2周ぐらいあったので、ピット作業10秒とピットアウトしたあとのアウトラップで、2、30秒とか(タイムを稼ぐことができた)。65号車(LEON PYRAMID AMG)に対しては、確かピットインする前に27秒ぐらい差があったのですが、そのあと逆に20秒ほど差をつけることができたので、たぶんトータルで50秒ぐらい稼げた計算になります。チームのピット作業であったり、タイヤの温まりの良さでタイムを稼げたかなと。ちょうど(40周に向けて)65号車がピットアウトしたタイミングで僕がホームストレート通過したのですが、彼らが2コーナーを走ってるときにうまくオーバーテイクをしたという感じです。
──絵に書いたような理想的な戦略で、うまく事が進んだというわけですね。
小林:ほんと、なかなかこんなに作戦がうまくいくことはないんですけど、18番手スタートだったからこそ、早めに“博打(ばくち)”……博打というほどでもないんですけど、早めの決断はできたかなと思いま。あと、去年の(第6戦)SUGOのレースで僕も雨からドライに変わる経験をしてまして……。後半、ちょうど僕がウェットでスティント走ってたときに、徐々に路面が乾いてきて自分の判断で早めにドライに替えたっていうことがあったんです。そのときも、かなりライバルに対してタイム的に稼げたっていうのがありました。そういう経験もあったので、(今回)ちょっと早めにタイヤを替えても、(18号車のパッケージである)NSXとヨコハマタイヤなら、おそらくライバルを出し抜けるんじゃないかなと。そういう自信があったので、うまく決断できたかなと思いますね。
──経験値を元に確実にトップの座に落ち着いたわけですが、トップに立ってからは、小林選手の頭の中を占めていたのは何でしょうか?
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