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サイクル ロードレース コラム 2023年7月11日

【Cycle*2023 ツール・ド・フランス 1週目まとめ】濃密で、鮮烈だった9日間。ヴィンゲゴーとポガチャルの一騎打ちに酔いしれ、カヴェンディッシュの早すぎる別れに涙

ツール・ド・フランス by 宮本 あさか
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「そりゃあスポーツ選手だからいつだって勝ちたいとは思うけど、去年の経験から、常にステージ勝利を獲りに行けるわけではないということを学んだんだ。常に最優先すべきは総合だから」(ポガチャル)

ただし36歳マイケル・ウッズが見事なツール区間初優勝を遂げた背後では、恐ろしく壮絶な一騎打ちが待っていた。ポガチャルが仕掛け、ヴィンゲゴーだけが喰らいついた。山頂まで1.4km、世界は2人きりになった。休火山の激勾配で繰り広げられた、数十メートル差を巡るぎりぎりの攻防は、まるで永遠に続くかのようで。広い青空の下で、2人を隔てたのは、8秒というごくごく小さな空間だけだった。

「全力を尽くした。わずかだけどタイムを奪えたことが嬉しいし、相手にプレッシャーをかけられたことに満足してる」(ポガチャル)

「今日の最終盤はタデイのほうが強かった。僕はこの先も戦い続けるだけ。パリまでジャージを守るよう努力していく」(ヴィンゲゴー)

風の強い山頂では、ヴィンゲゴーが4日連続でマイヨ・ジョーヌ表彰式に臨んだ。初日から新人ジャージをまとい続けているポガチャルは、総合17秒差の2位で、第1回目の休息日を迎えた。総合3位ヒンドレーは2分40秒、さらには4位以下は、すでに軒並み4分22秒以上の遅れを喫している。

カヴェンディッシュの早すぎる別れ

総合エース、カラパスのリタイアの報を受け、即日ニールソン・パウレスは本格的に山岳ジャージ獲りへ向け動き出した。第1ステージの2級峠で収集していた5ポイントを元手に、第2、第3ステージと2日連続で逃げ、さらには第6、第9ステージの難関山岳2ステージでも得点を重ねた。もちろん行く手には、いまだジュラ、アルプス、ヴォージュと3つの山脈が待ち受ける。その上、総合を争う2人が、本人の意思とは関係なく自動的に大量ポイントを積み上げていくはずだから、本当の赤玉勝負はこれからだ。

一方で大会3日目にようやく火蓋が切られたスプリント大戦では、4度のスプリントチャンスのうち3度、ヤスペル・フィリプセン(とマチュー・ファンデルプール)が最速の証明を果たした。残す1回の第8ステージでさえ、決して自分向きではない地形ながらーーむしろ脚質的にも心情的にもファンデルプール向きの土地だったーー、死にもの狂いでもがきマッズ・ピーダスンに続く2位。望み通りにマイヨ・ヴェール用ポイントを最大限回収し、2位以下には早くも110ポイントもの大差をつけている。

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