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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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街中を走り抜けるメイン集団
第16ステージ カルカッソンヌ ~ フォワ
1級山岳ミュール・ド・ペゲール(距離9.3km/平均7.9%)のうち、頂上手前の急勾配区間(距離3.5km/平均11.7%)でトップタイムを叩き出したのはマイヨ・ジョーヌグループを牽引したセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)で、その登坂タイムは13分36秒(平均スピード15.4km/h)。一方、グルペット内のフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)の登坂タイムは21分07秒(平均スピード9.9km/h)でした。
タイムリミットが迫っている場合、グルペットは超高速で下りをぶっ飛ばしますが、この日は余裕があったためフィニッシュ地点まで比較的ゆったりと走行。マイヨ・ジョーヌグループのポガチャルが残り26kmを25分29秒(平均スピード60.9km/h)で駆け抜けているのに対し、グルペットのガンナは27分32秒(平均スピード56.3km/h)でした。
先頭を走る3人(マクナルティ・ポガチャル・ヴィンゲゴー)
第17ステージ サンゴダンス ~ ペラギュード
ピレネー山脈の険しい山道が牙をむく第17ステージ。129.7kmという、最終日のパリ・シャンゼリゼとタイムトライアルを除くと今大会最短のコースレイアウトでありながらその獲得標高差は3,300m。残り70kmを切ってからは文字通り登りと下りしかないコースでマイヨ・ジョーヌをかけた激しい戦いが繰り広げられました。
ポガチャルのアタックにヴィンゲゴーが反応し、気づけば先頭はアシスト役のブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)を含めた3人だけに。最後の1級山岳ペイラギュード(距離8km/平均7.5%)を平均スピード21.7km/hという高速で駆け上がっても3人の隊列は崩れず、勝負は最大勾配16%、平均勾配14%の登りが400mにわたって続くペイラギュード飛行場の滑走路区間へ。
少しの牽制を経て残り100mからスプリントしたポガチャルは、平均勾配14%の登りを最高スピード24.5km/hで駆け上がってヴィンゲゴーに先着しています。この日の結果を受けてポガチャルはボーナスタイムで4秒挽回したものの、両者の総合タイム差は2分18秒。爆発力の有無を除いて両者の力はほぼ拮抗しており、翌日の第18ステージの超級山岳オタカムで今大会最後の山岳決戦が繰り広げられることになりました。
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