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走行データを公開している選手のSTRAVAログを見てみると、ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)は50分41秒間にわたって平均心拍162bpm、平均出力359Wで踏み、平均スピード48.134km/hでステージ17位。ちなみにステージ最下位のフランク・ボナムール(フランス、B&Bホテルズ・KTM)は平均心拍152bpm、平均出力298W、平均スピード42.457km/hでした。
凱旋門に向かうプロトン
第21ステージ パリ・ラデファンス ~ パリ・シャンゼリゼ
ツール最終日はパリ郊外をスタートしてパリ中心部のシャンゼリゼに至るお決まりの平坦ステージ。前半はマイヨ・ジョーヌのヴィンゲゴーを囲んで和やかに進み、シャンゼリゼ周回コースに入ったところで本格的なレースがスタート。マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)のSTRAVAログを見ると、荒れた石畳が敷かれているにもかかわらず、シャンゼリゼ到着からフィニッシュまでの平均スピードは50.0km/hに達しています。
合計8周する周回ごとに平均スピードを見ると、51.6km/h、50.8km/h、49.9km/h、47.3km/h、49.6km/h、49.8km/h、50.1km/h、55.0km/hでした。石畳の凸凹に跳ねるバイクを抑え込みながら、ヨルゲンソンは下り基調のシャンゼリゼ復路を最高スピード70.8km/hで駆け抜けています。本来の力を発揮できない疲労困憊のスプリンターたちが大勢いる中、ステージ優勝はヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)でした。
初日の個人タイムトライアルを除いて一回も雨に降られないという、とにかく暑くて乾いたツールが終了。デンマーク、フランス、ベルギー、スイスの4カ国を駆け抜けた大会は、決して山岳ステージが少ないという訳ではないにもかかわらず、連日激しいアタック合戦が繰り広げた結果、42.026km/hという史上最速平均スピードを記録しています。
辻 啓
海外レースの撮影を行なうフォトグラファー
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