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サイクル ロードレース コラム 2024年4月22日

【Cycle*2024 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ:レビュー】3年ぶり出場のポガチャルが2度目の優勝、モニュメント6勝目

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ

ポガチャルが3年ぶり2度目の優勝

第110回リエージュ〜バストーニュ〜リエージュがベルギー南部のワロン地域で4月21日に行われ、UAEチームエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が独走で3年ぶり2度目の優勝を果たした。1分39秒遅れの2位はdsmフィルメニッヒ・ポストNLのロマン・バルデ(フランス)。2分02秒遅れの集団スプリントでトップを取ったアルペシン・ドゥクーニンクのマチュー・ファンデルプール(オランダ)が3位。ポガチャルは6度目のモニュメントタイトル獲得となり、世界チャンピオンのファンデルプールに並んだ。

ポガチャルとファンデルプールの今シーズン直接対決はミラノ〜サンレモ以来となる2回目だった。

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リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ

壁のような激坂を上る

「ファンデルプールがあらゆる能力を備えていることは誰もが知っている」とレース前に最大のライバルを語っていたポガチャル。2年前はパートナーであるウルシュカの母親が亡くなり、2023年は手を骨折してこの大会を欠場。「この時期の2年間は本当に大変だった」というポガチャルが、3年ぶりにスタートラインに立った。

今季はジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのダブルタイトルを目標としていて、出場するレースを絞り込み、それと同時に常に周到な準備を整えてレースにアプローチしている。フレーシュ・ワロンヌで連覇に挑まなかったのもそんな考えがあってのことだが、「太陽の下、気温20度の中、家でトレーニングできてとてもうれしかったです!」と発言。このイタズラっぽいコメントは、もちろん最悪の気象条件のもとで行われたフレーシュ・ワロンヌのことを皮肉ったものだ。

フレーシュ・ワロンヌは回避したが、ポガチャルにとってリエージュ〜バストーニュ〜リエージュは最初のモニュメント制覇レースで、こだわりがあった。レース数を絞って出るからには全て勝つ。当然のことながらファンデルプールをライバルの一人とみなしていた。

「彼とレースするのが待ちきれない」とポガチャルは言ってみたものの、続けて「彼とレースするのはあまり楽しいことじゃない」とも言う。「彼はすべてのレースで驚異的なレベルを見せる。だから、そんな世界チャンピオンとの一騎打ちではなく、ライバルたちが果敢に走るようなオープンな戦いになることを期待している」

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