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サイクル ロードレース コラム 2023年7月11日

【Cycle*2023 ツール・ド・フランス 1週目まとめ】濃密で、鮮烈だった9日間。ヴィンゲゴーとポガチャルの一騎打ちに酔いしれ、カヴェンディッシュの早すぎる別れに涙

ツール・ド・フランス by 宮本 あさか
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「僕はとにかく総合争いに集中して、ポガチャルの動きに反応した。自分の脚の調子には好感触を抱いてる。望んでいた通りの状態にあるし、今後3週間に向けて自信もある」(ヴィンゲゴー)

即興でヴィンゲゴー先制

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【ハイライト】ツール・ド・フランス 第5ステージ|Cycle*2023

ライバル候補に名を挙げられていたはずのエンリク・マスとリチャル・カラパスは、初日の落車のせいで、無念にも今大会のリタイア1号・2号となった。一方で昨年のジロ・デ・イタリア覇者ジャイ・ヒンドレーは、一騎打ち状態に待ったをかけようと試みた。早くもピレネーに入った5日目、初めてのツール出場で、初めての区間勝利と初めてのマイヨ・ジョーヌ。総合2位以下にまんまと47秒もの差をつけた。ただこれも一日限りの天下に過ぎない。

そもそも逃げを容認されたこと自体がかなりの異常事態だった。ヴィンゲゴーが「まるで自分向きのコースではない」と考え、自ずとユンボが「チームから複数を逃げに乗せ、区間を狙う」プランを建てていたせいでもあった。ところが「ミリ単位の計算で動く」と評判の男が、第5ステージの最終峠、1級マリー・ブランクの途中で即興に転じる。急遽セップ・クスにテンポを上げるよう命じ、さらには自らがアタックを打った。

「少し彼をテストするつもりだったんだ。自分の脚の状態が最高だったから」(ヴィンゲゴー)

そのポガチャルは、反応できなかった。3年前に生まれて初めてツールの区間勝利を手に入れた思い出のコース上で、全速力で遠ざかっていくヴィンゲゴーの背中を、無言で見つめるしかなかった。この日だけで1分04秒ものタイムを失った。幸いにも序盤2日間に収集したボーナスタイムのおかげで、宿敵に対する総合被害は53秒差に食い止めた。

「僕自身はそれほど悪くはなかったんだ。ただヨナスがとてつもなく速かっただけ」(ポガチャル)

ポガチャルが流れを引き戻す

翌日、素早く、ポガチャルは反撃に出た。前日と違って、この第6ステージはヴィンゲゴーは計画に則って着々とレースを進めたが、だらかこそ読解可能でもあった。「ユンボはトゥルマレで強烈なテンポを刻み、そこからの下りでファンアールトが前待ちしてる」と、1年前の夏、同じような計画に幾度となく苦しめられたポガチャルは言い当てた。

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