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三浦璃来&木原龍一組が4カ月半ぶりの試合で2位表彰台「『お互いがんばったよね』という思い」| ISU四大陸フィギュアスケート選手権2024 ペア レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部FSでは体力面の不安も残していた。4分半の最後までしっかりパフォーマンスを出しきれるかどうかを恐れていた通り、後半のスロージャンプでは転倒もあった。FSだけなら3位に過ぎず、トータルスコアはPBより33点以上も低かった。
「レベルのとりこぼしが本当に多かったですし、明らかに足が止まっていました。試合直後は一瞬ネガティブな気持ちも出てきたんですが、でも、むしろ『お互いがんばったよね』という思いになりました」
FS「お互いのいる幸運」の音楽が止まると、2人揃って、笑顔になった。三浦&木原組を特別な存在にしているスピード感は、今回も爽やかな風を感じさせた。PCS演技構成点のスケーティングスキルは、SPに続きFSでも不動の1位だった。開きかけの花びらのように繊細なプログラムが、きっとモントリオールでは大輪の花を咲かせる。そんな予感も抱かせた
銅メダルを巡る争いは、なかなかの接戦だった。SPを終えて、3位から8位までの6組が3.4点差で並んだ。誰が頭一つ抜け出すか分からない、つまり誰が獲ってもおかしくないという状況は、まさに今シーズンの世界的傾向とも言えるのだが……。そしてSP4位から逆転表彰台を実現させたのが、結成わずか2年目にして全米王座に飛び乗ったエリー・カム&ダニエル・オシェイ組(アメリカ)だった。
12年の長いキャリアの中で四大陸優勝の経験さえ持つオシェイと、若く瑞々しい魅力あふれるカムは、結成1年目から高いPCS評価を得ていた。さらに今大会では、ペアとしての技術点も大幅に伸ばした。スロージャンプこそSP転倒、FS1本目ステップアウト・2本目転倒とすべてにミスがあり、SPのステップシークエンスでは大きくレベルを取りこぼしたものの、その他のエレメンツはほぼクリーンな出来。特にFSではPBを一気に7点半以上塗り替えただけでなく、銀色のスモールメダルも手に入れた。
「今日の演技に満足しています。少しずつ成長し続けること、チームとしての自信を育てていくこと……これが今大会の目標で、まさしく目標通りのパフォーマンスが実現できました。良い方向へ向けて、大きなステップが踏みだせました」
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