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三浦璃来&木原龍一組が4カ月半ぶりの試合で2位表彰台「『お互いがんばったよね』という思い」| ISU四大陸フィギュアスケート選手権2024 ペア レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部三浦璃来&木原龍一組/2023年世界フィギュアスケート選手権
これは正真正銘、大偉業である。ディアナ・ステラート&マキシム・デシャン組(カナダ)が2024年四大陸選手権ペアを制し、2人にとって初めてのISUチャンピオンシップのタイトルを手に入れた。なによりステラートが……40歳にして、生まれて初めて国際選手権大会の金メダルに輝いた!
「結果については本当に嬉しく感じています。でも、自分たちのスケートに関しては、わくわくするようなものではありませんでした。自分たちにはもっと良い演技ができると分かっています」
まるで向上心の塊のようなステラート&デシャン組は、アスリートとして、決して手放しでは満足しなかった。クリーンなプログラムを、2本揃えられなかったからだ。
SPショートプログラムではサイド・バイ・サイドのジャンプで、男性側に転倒があった。FSフリースケーティングでは冒頭のツイストの「タイミングがずれ」、キャッチ時に女性側が腕を痛めた上に、「集中力が途切れた」。直後のジャンプシークエンスで、女性側の回転が欠け、続く3回転ジャンプでは男子側の着氷が乱れた。
それでも2人の意志の強さが、プログラム全体を通して際立った。ジャンプミスの直後に迎えた最初のリフトは、ステラート曰く「不安だった」。それでも「全力を注ごう」と毅然と挑んだ。凛とした美しいポジションを次々と展開し、演技に弾みをつけた。
「与えられた環境の中で、ベストを尽くして戦いました。たとえトレーニングだったとしても、同じようにやったでしょう。通し練習時には、なにがあろうとも、私たちは演技を止めないんです。今日のような状況に立ち向かうために、私たちは練習を積んできたんです」
おかげでFS「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の後半は、いたるところにちりばめられた工夫を、存分に披露できた。そしてプログラム最終盤の3回転スローを、ステラートが歯を食いしばり着氷を成功させると、優勝を力強く手元へ引き寄せた!
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