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三浦璃来&木原龍一組が4カ月半ぶりの試合で2位表彰台「『お互いがんばったよね』という思い」| ISU四大陸フィギュアスケート選手権2024 ペア レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部「決して簡単な大会ではありませんでした。ただ僕たちはここまで厳しい練習を積んできましたし、今後も世界選手権に向けてハードに練習を続けていくのみです」
たしかにSP69.48点とFS129.32点、トータル198.80点は、今シーズンの国際大会でステラート&デシャン組が得たスコアの中では、最低の得点だった。特にFSはPB自己ベストより13点以上も低かった。2人は間違いなくリベンジに燃えている。そして3月中盤の世界選手権では……地元カナダで、最高の演技を2本揃えて、初めてのメダルをつかみとりたい。
2位に終わった三浦璃来&木原龍一組(日本)もまた、未来へと目を向ける。今季前半戦は木原の腰椎分離症の治療に費やし、この四大陸選手権は、4カ月半ぶりの試合だった。ディフェンディングチャンピオンとして連覇を目指すためではなく、来る世界選手権へ最初の一歩を踏み出すために、2人は上海へと乗り込んだ。
「ミスがありました。完璧なパフォーマンスはできませんでした。ただ怪我なく終われて本当に良かった。これだけの短い練習期間にもかかわらず、ハードな練習で本番に臨めたことは、自信にもつながりました」
ペアとしての練習を開始したのは、1月の第2週でしかない。しかもSPは2週間、FSにいたっては1週間しか練習できなかったという。それでも「試合に出られるレベルにはなった」と、三浦&木原組は出場を決意した。
だからこそSPでは、3回転を予定していたサイド・バイ・サイドのジャンプで、自身が2回転しか飛べなかったことに……三浦は満足できなかったのかもしれない。演技終了後の表情には、硬さが残っていた。
レベルもいくつか取りこぼした。それでも丁寧に、ひとつひとつ確認するように、各エレメンツをこなす姿が印象的だった。もちろん「りくりゅう」の強いケミストリーと、数年かけて築き上げてきたオートマティズムが、揺らぐことはなかった。SP「君はまだ立てるはずさ」に乗って、リフトとステップシークエンスでは全体で1番のスコアを得た!
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