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フィギュア スケート コラム 2023年7月26日

カルチュラル・スタディーズとは | 町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~ポスト・スポーツの先を見据えて~

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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60年代以降のアスリートたちというのは、自分たちの生活や生きていくことの障壁を超えていきたいとか境遇を変えていきたいという思いの政治なんですよね。このことを「スポーツと政治を混同するな」という形で、アスリートたちのそういう思いを止めてしまったり、弾圧するというのは、やっぱりちょっと違うなって思うんですよね。今、起きていることって、この60年代を発端としたものが、まさにそのインターネット時代にもう一度浮上してきている。そんなことがあって2010年代に若い新しいアスリートが、まるで60年代がリバイバルしてきたかのように、自分たちの主張、それを政治と呼ぶかどうかは別として、そういう主張をするようになる。政治も多様化していて、ナショナリズムだけが政治とも言い切れないので、例えばジェンダーも政治だと思うし、人種も政治だと思う。環境も政治。だから今のアスリートたちは、ナショナリズムみたいな大きな政治とはちょっと違うところで自分たちの境遇を変えていくための政治を行っているというふうに解釈したほうがいいかなと思います。

1968年 メキシコオリンピック

1968年 メキシコオリンピック

M:なるほど。これからの時代のスポーツ科学者は、今、なくてもいい言説というものを解きほぐしていくというのは使命ですね。

Y:時代の転換とスポーツの転換というのが、やっぱりどこかでパラレルに動いている。スポーツはそれをやっぱり見事に映し出していると思うので、スポーツで起きていることは社会でも起きているという観点はとても大事だなと思いますね。

M:わかりました。じゃあ、その観点をもってここから先生の研究の専門の話にもっと深く入っていきたいと思います。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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