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これ以上はできない、と言いきれる演技でしたーー。右足首の怪我を乗り越え、宇野昌磨が栄冠掴む | ISU世界フィギュアスケート選手権2023 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部SP「グラヴィティ」のギターの音がアリーナに鳴り響くと、まるで不安など存在しないかのように、宇野は深く静かに演技の中へと入り込んでいく。冒頭の4回転フリップは、一切の力みなく飛び上がり、文字通り完璧に着氷した。続く4回転トーループからのコンビネーションは、2本目に3回転をつけられず、2回転トーループになった。それでも一瞬たりとも流れが途切れることはなかった。後半の3回転アクセルも、全体で2番目のGOE加点を得たほどに、揺るぎない出来。直後のステップシークエンスこそレベル3に留まったものの、最後の最後までクリーンに滑り通した。
演技後には力強いガッツポーズを握りしめ、思わず笑顔がこぼれた。本人が手応えを感じたとおり、今季の国際試合では初めての100点超え。2位以下に4.25点差をつける104.63点で、SP首位発進を成功させた。
「この1、2年は『練習通り』を目指す試合がほとんどで、それで満足でしたし、それ以上は求めていなかったんです。だけど今回は『このまま普通に演技をしてしまったら、いい演技はできないぞ……』と。冷静に行ってもダメだな、と強い気持ちで向かったので、こみあげるものがあったのかな」(宇野)
宇野昌磨選手
FSでの宇野は、普段以上の滑りを、気迫で絞り出しただけではなかった。崇高で厳かな「G線上のアリア」を全身で奏でながら、頭の中で冷静に「計算」もしていた。
「普段はあんまり人の点数がこうだからと考えずに、全力でぶち当たれっていうやり方です。でも今回はあと1個は失敗しても大丈夫だけど、でも大きなミスだと怪しいな……とか、この演技内容だったら何が必要かっていうのを、演技中になんとなく計算していました」(宇野)
冒頭の4回転ループは美しく飛んだ。続く4回転サルコーは「ちょっと厳しいかな、ギリギリかな」と判断した通り、回転不足の判定。その後は4回転フリップも、3回転アクセルも、難なく着氷した。「あと1個は失敗しても大丈夫だけど、でも大きなミスだと怪しいな」と考えながら。
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