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ラグビー コラム 2026年8月7日

マキシ、矢崎、今季初のメンバー入り オーストラリアからの歴史的初勝利を狙う

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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リポビタンDチャレンジカップ2026 日本代表対オーストラリア代表の第1戦が8月8日(土)、東大阪市花園ラグビー場で午後7時5分にキックオフされる。7月、11月に開催されるネーションズチャンピオンシップに加えて、8月にはオーストラリア代表とのホーム&アウェイの2試合、9月はカナダ代表と新潟で対戦し、その後もパシフィックネーションズカップが続くなど、今年の日本代表戦は切れ目なく開催される。来年、オーストラリアで開催される第11回ラグビーワールドカップに向かって、チームを仕上げていく大切な戦いだ。

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日本代表は7月25日からの北海道・網走合宿でオーストラリア代表戦への準備を進めた。今回の出場メンバーには、この合宿から復帰したNO8マキシ ファウルア、リザーブの矢崎由高が名を連ねている。この2人を含めて、7月18日のフランス代表戦の登録23名と変更があるのはPR(3番)竹内柊平、FL(7番)下川甲嗣、HO(16番)原田衛の計5名。他の18名は背番号の変更はあるが同じだ。1番のPRは大塚壮二郎がリザーブからのスタートとなり、岡部崇人が先発。LOハリー・ホッキングスをリザーブに下げ、NO8だったジャック・コーネルセンをLO(4番)に上げ、そこにマキシが加わった。FLはベン・ガンターが7番から6番に動き、7番に下川が入る。

ハーフ団は、4戦連続でSH齋藤直人、SO伊藤龍之介。明大4年の伊藤に対する期待がうかがわれるが、試合を重ねるごとにテストマッチに適応しており、世界トップレベルのディフェンスの圧力のなかで、いかにチームを操れるか注目される。今回もリザーブ8人中6人がFWで、SHの専門職の控えはいない。齋藤が負傷した場合は、伊藤やメインがその役を務めるだろう。SHはいないが、上ノ坊駿介、矢崎という攻撃能力の高い2人の投入は攻撃をテンポアップさせるだろう。ジョーンズヘッドコーチのメンバー交代のタイミングも注目だ。

 

対するオーストラリア代表の世界ランキングは8位。7月のネーションズチャンピオンシップでは、日本代表と同じくイタリアには勝ったものの、アイルランド、フランスには敗れた。そして、イタリア戦を最後に前任のジョー・シュミットが退任し、ヘッドコーチにはスーパーラグビーのレッズを率いたレス・キスが就任した。日本代表戦は新指揮官の下での初陣となるわけだ。レス・キスは1964年生まれの61歳。現役時代は13人制のラグビーリーグでオーストラリア代表だった。コーチとして15人制のラグビーユニオンで成功し、2024年からレッズのヘッドコーチを務めた。組織ディフェンスの指導に定評がある。ただ、今回は就任したばかりであり、どんな戦い方をしてくるかは未知数だ。

8月6日に発表された日本代表戦のメンバーは、エディ・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチの予想通り、91キャップのPRアラン・アラアラトアはじめ経験豊富な選手が並んでいる。両FLは6番ロブ・ヴァレティニ(65キャップ)、7番フレイザー・マクライト(42キャップ)、NO8はハリー・ウィルソン(39キャップ)。FW第2列の国際経験は浅いが、身長202㎝、体重119㎏のジョシュ・キャナム、203㎝、125㎏のマイルズ・アマトセロという大型選手が並んだ。

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ゲームをコントロールするハーフ団はSHライアン・ロネガン、SOデクラン・メレディス。キャップ数は少ないが、リザーブにはSHテイト・マクダーモット、SOベン・ドナルドソンと経験ある選手が控える。先発のCTBコンビは来季から静岡ブルーレヴズ入りが決まっているハンター・パイサミ、オーストラリアラグビー界の宝であるジョセフ=アウクソ・スアリイが並び、その突破力は脅威だ。FBのトム・ライトはディフェンスの穴を見逃がさず一気の加速でタックラーを置き去りにする。

「勝って歴史を作るいい機会」とジョーンズHC。昨年10月25日には、15-19と接戦を繰り広げた相手だが、日本代表は歴史上一度もオーストラリア代表に勝利したことがない。毎年、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチンと真剣勝負を繰り広げるオーストラリア代表FWの圧力はフランスやアイルランドに勝るとも劣らない。フランス戦で出たモールディフェンスや空中戦の課題を克服し、攻守にオーストラリア代表の先手を取って動き続けたい。FW周辺を執拗に突進してくる攻撃を止めきれるかどうかは勝敗の鍵だ。7月の3試合から成長を感じられる試合を期待したい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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