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ラグビー コラム 2026年9月25日

注目のラグビー国際試合。好調のオーストラリア代表が世界最強の南アフリカ代表に挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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南アフリカ代表スプリングボクスが快進撃を続けている。8月から9月にかけて行われたグレイテスト・ライバルリー・ツアーでは好敵手のニュージーランド代表オールブラックスに3勝1敗で勝ち越し。ラシー・エラスマスヘッドコーチ(以下、HC)は、来年のラグビーワールドカップ(RWC)での3連覇を視野に着々と強化を進めている。世界ランキング1位の王者が次に対戦するのは、世界ランキング7位のオーストラリア代表ワラビーズだ。

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9月27日(日)、RWC2027の開幕戦の会場となるパースでの一戦は見逃せない。ワラビーズが8月の日本代表戦に連勝したのは日本のラグビーファンの記憶に新しい。7月18日のイタリア戦から直近の5試合で4勝1分けと負け知らず。新ヘッドコーチのレス・キスは日本代表との第1戦が初陣となったが、スピーディーな展開ラグビーで日本代表に連勝した後、強敵アルゼンチン代表とのテストマッチにも1勝1分けで勝ち越した。フィジカル面の強化も進んでおり、世界最強のフィジカルモンスターが揃う王者に対して、どこまで戦えるか注目される。

アウェイに乗り込むスプリングボクスは、9月22日、早々にメンバー発表。9月12日にオールブラックスを43-28で下したメンバーから、先発15人中13人を変更する。「全員にチャンスを与えたい」とエラスマスHCは言う。オールブラックスとの激闘を終え、プレー時間の長い選手は休ませ、多くの選手にチャンスを与える。日本のトヨタヴェルブリッツ所属のFLピーターステフ・デュトイ、埼玉ワイルドナイツのCTBダミアン・デアレンデは休養をとり、家族とともに過ごす。大きなメンバー変更でも戦力ダウンを感じさせないのは選手層の厚さゆえだ。

オールブラックス戦から引き続き先発するのは、146キャップを誇るLOエベン・エツベス、売り出し中のWTBイーサン・フッカーのみ。FW、BKの両方をこなすユーティリティープレーヤーのアンドレ・エスターハイゼンが南アフリカ代表史上68人目のキャプテンを務め、日本の栃木ホンダヒートに所属するフランコ・モスタートが昨年11月のウェールズ代表戦以来の代表復帰。FW第3列は機動力あるFLポール・デヴィリアーズ、195cm、111kgのエリフ・ロウ、NO8はマルコ・ファンスターデンだ。HB団はSHハーシェル・ヤンチースと、ライバルリーツアー中の負傷から復帰したベテランSOハンドレ・ポラード。正確なキックを軸にした卓越したゲームコントロールは必見だ。CTBはパワフルな突進が魅力のエスターハイゼンと、キャナン・ムーディーがコンビを組む。リザーブにはHOマルコム・マークスほか経験豊富な選手もおり、NO8ヤスパー・ヴィーセは出場すれば50キャップ目を獲得する。

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エラスマスHCは、ワラビーズについて「強力なFW陣と、魅力的なBK陣が揃っている」と話し、決して侮っていない。ワラビーズは昨年の南アフリカ遠征でスプリングボクスを破った。これは会場のエリスパーク(ヨハネスブルグ)での62年ぶりとなる歴史的勝利だった。本稿執筆時点でワラビーズのメンバーは明らかではないが、LOジェレミー・ウィリアムズは、エツベスとモスタートなど南アフリカFWが経験豊富なメンバーを組んできたことを強調しつつ、「南アフリカが早めにメンバー発表したことを特に意識することなく、準備に集中しています。フィジカル面で主導権を握れば勝機はある」と話した。また、WTBハリー・ポッターは「自分たちのプレーを磨いて、試合開始から全力で飛ばしていけるように準備しています」と語っている。無敵の王者は大幅なメンバー変更でも盤石の強さを発揮するのか。それとも、ワラビーズが波乱を起こすのか。キックオフが待ち切れない。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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