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ラグビー コラム 2026年11月6日

ウェールズ代表戦勝利へ。日本代表デビューの北原璃久が10番を背負う。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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新設された世界大会「ネーションズチャンピオンシップ2026」の後半戦が始まる。日本代表は11月7日(土)、ウェールズのプリンシパリティ・スタジアム(カーディフ)でウェールズ代表と戦う。日本時間は7日の深夜(8日午前1時40分)キックオフだ。現在の世界ランキング12位の日本と10位のウェールズは昨年3度対戦し、日本の1勝2敗。11月15日のプリンシパリティ・スタジアムでは、後半26分にSO李承信のPGで23-21と逆転しながら、終了間際に逆転PGを決められて惜敗している。日本代表はアウェーではウェールズ代表に勝ったことがなく、今大会の順位を上げるためにも是が非でも勝ちたい試合だ。

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日本ラグビーフットボール協会は11月5日、ウェールズ代表戦に臨む日本代表の登録メンバー23名を発表した。10月24日のフィジー代表戦から先発15名では5名の変更と2つのポジション変更がある。1番のPR紙森陽太とHO原田衛は変わらず、3番のPRは竹内柊平が復帰。4番のLOだったジャック・コーネルセンは8番に下がって、4番にはフィジー戦は欠場したハリー・ホッキングスが入った。両FLのベン・ガンター、下川甲嗣は変わらない。BKでは、フィジー戦は出場しなかったCTBディラン・ライリー、WTB石田吉平が名を連ね、WTBだった植田和磨がFBに移動する。LOワーナー・ディアンズ、SH齋藤直人が共同キャプテンだ。リザーブではフランスのリヨンでプレーするPRオペティ・ヘルが合流してメンバー入り。パワフルな突進に期待がかかる。

そして、プレーメイカーのSO(10番)に抜擢されたのは代表デビューとなる北原璃久(栃木ホンダヒート)だ。東京の國學院久我山高校からラグビー王国ニュージーランドのオタゴ大学に進み、2021年に帰国して日野レッドドルフィンズでプレー。いったんはニュージーランドのクラブチームに所属したが、2024年にアズコム丸和モモタローズ(現・丸和MOMOTARO'S成田)入りし、2025年にホンダヒートに加入した。シーズン終了後にはヒートがパートナーシップ契約を結ぶイングランドのハーレクインズクラブに短期で参加している。「いま、急成長している」とエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチは、この大切な一戦に新しい力を先発させる決断をした。英語が堪能でコミュニケーション能力が高く、身長は170cmと小柄だがアグレッシブに仕掛けるタイプのSO。今回の遠征に参加しなかった伊藤龍之介のような活躍が期待される。さまざまなチームを渡り歩きながら高みを目指したハングリーな精神力も魅力で、27歳の代表デビューを白星で飾ってもらいたい。

対するウェールズ代表は、日本代表戦のあとは、世界ランキング2位のニュージーランド、7位のオーストラリアとの試合が控えている。スティーブ・タンディヘッドコーチは、「ネーションズチャンピオンシップ後半戦を力強くスタートさせたい」と意気込む。昨年の9月に就任したタンディヘッドコーチは、ディフェンスコーチ歴が長く、日本戦でもここはしっかり仕上げてくるだろう。「チーム内にはポジション争いがあり、それこそ私たちが求めている状態です。再びホームに戻ってプレーできることを楽しみにしています」

 

ウェールズ代表のメンバーを見ると、負傷により大会序盤3試合を欠場していたPR(3番)アーチー・グリフィン、LOダフィド・ジェンキンスが今大会初出場。1番のPRニッキー・スミスも今大会初先発。HOはキャプテンのデヴィ・レイクが入り、この第一列は昨年11月の日本代表戦と同じメンバーだ。NO8アーロン・ウェインライトは70キャップを持ち、先発FWの中ではもっとも経験豊富だ。HB団はベテランのSHトモス・ウィリアムズと、SOサム・コステロウ。コステロウは、昨年7月、北九州で日本に敗れたときの先発SOだった。両WTBのジョシュ・アダムズと、 ルイス・リース=ザミットは決定力があり、両CTBのマックス・ルウェリンとエディー・ジェームズはFW第三列並みのサイズがありパワフルだ。日本にとってはこのBKラインの攻撃を止めることが勝利の鍵になりそうだ。

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また、現地ではチケットの売れ行きも好調で、ウェールズラグビー協会は、18歳未満向けの追加チケットを販売。さらなる集客に力を入れている。隣接するカーディフアームズパークでは「Fan Zone Cymru」が無料開放され、ライブ音楽、子ども向けアトラクション、賞品プレゼントなど多彩な催しが行われるという。ジュニア・タグラグビーフェスティバルも開催予定で、スタジアムを赤一色に染める演出もあり、日本は完全アウェーの雰囲気で戦うことになる。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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