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ラグビー コラム 2026年10月1日

ラグビーワールドカップ開幕まで1年。エディー・ジョーンズHCは「最も印象に残るチーム」を目指す

ラグビーレポート by 明石 尚之
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エディ・ジョーンズHC(右)と永友洋司TD

来年の今日(2027年10月1日)、ワールドカップ2027オーストラリア大会が開幕する。それに際して日本ラグビー協会が記者会見を開き、日本代表のエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)と、永友洋司 日本代表TD(チームディレクター)が出席した。

リポビタンDチャレンジカップ2026

日本代表を率いて2度目のワールドカップを迎えるジョーンズHCは、2015年大会時との違いを問われると「あの時とは比較対象にならない」と言った。

「今回は非常に若いチームで構成されている。(HCに復帰した)2024年は本当にゼロからのスタートで、そこから積み上げてきた。HCとなって3年目にはパフォーマンスが安定してくるもの。接戦に勝つ、格上相手に勝ち始める時期だと思っている」

冷静にこれまでの歩みを振り返った一方で、ワールドカップまであと1年の心境を聞かれれば「緊張感が高まっている」と答える。

「でも、その緊張は非常に良いこと。もし緊張感がなくこの仕事に向き合っているなら、それはこの仕事をするに値しないということ。間近に迫っていることに興奮している」とし、経験に基づく体感も語った。

「あっという間に過ぎ去ると思っている。だからこそ、1日1日が本当に大事。日々成長していかなければいけない。それができる環境づくりを徹底していく」

現在の世界の潮流を踏まえ、ジョーンズHCはワールドカップの焦点を「ブレイクダウン」と「空中戦」の2つと見る。

「ボール周りのコンテストは特に激化していて、容赦なく徹底的に行われている。トップレベルの試合を見てみると、ただ単純にボールが(ラックから)出てくることはない。これからはよりブレイクダウンのスキルが必要になるだろう」

「空中でのスキルも同様に大切。フィジー戦ではそこで後手を踏み、自陣で7分ほど過ごす羽目になった。リーグワンではそこまで空中戦にこだわっていないので、なんとかしてテストマッチのレベルまで強化しないといけない」

前人未到の3連覇を目指す世界ランキング1位の南アフリカにも触れ、「彼らがいまなぜ世界のラグビーをドミネートしているのかというと、もともと持っていた強みに加えてキックから展開したり、ゲームが崩れたところから素早くプレーができる。ここは日本代表も取り入れて強化できる」と説く。

「フィジー戦でも崩れた状況から展開できる場面がいくつかあったが、勝負どころで選手たちは守りに入ってしまった。チャンスを逃したことは残念。ディフェンスがセットする前に、2つほどのラックでスコアまで持っていかなければいけない」

日本代表が目指す姿として掲げたのは、「大会を象徴するような、最も印象に残るチーム」だ。「すべてのラグビーファンが、このチームでプレーしたいと思うような、エキサイティングで情熱が伝わるチームになりたい。ラグビーファンだけでなく日本全体に良い影響を与えたい」と話す。

「それを成し遂げるためには、チームとしてさまざまな状況に適応する能力を養う必要がある。いかなる逆境や苦しい状況でも、強固に、屈しない態度で戦い続ける。そして、日本人の本領を発揮できる『超速ラグビー』を体現するチームを作る」と続けた。

ワールドカップに向けてはまず、年明けに「60名ほど」(永友TD)のワイダースコッドを発表する。対象選手はメディカルチェックを受けるが、リーグワン期間中に合宿等を行う予定はない。一方で、若手育成プログラム「JAPAN TALENT SQUADプログラム」は引き続き開催するという。

来季のリーグワン2026-27のレギュラーシーズンは5月9日に終了する。そのため、プレーオフや入替戦に進まなかったチームのメンバーや大学生を集め、5月中に「JAPAN XV」を編成。先んじてキャンプをスタートさせる。

プレーオフや入替戦を終えた選手たちには一定の休息を与え、6月から本格的な代表活動が始まる。オーストラリアでの事前キャンプ中にテストマッチを行うことは想定していないが、ワールドカップの初戦までに「6、7試合」をする予定だ。

なお、10月24日におこなわれる日本ラグビー協会設立100周年記念試合(男子:フィジー戦、女子:ウェールズ戦)、その後の欧州遠征に向けたキャンプは同11日から始まる。スコッドは35名前後で、永友NTDいわく「必要な選手であることは先方に伝える」ものの、FB(フルバック)/WTB(ウィング)矢崎 由高、SO(スタンドオフ)伊藤 龍之介、PR(プロップ)大塚 壮二郎ら、大学生の参加は不透明だ。

7~9月のテストマッチ8試合で背番号10をつけた伊藤が不在の場合、SOはサム・グリーンが9月のフィジー戦で負傷し、上ノ坊 駿介もジャパンへの復帰は未定のため、ケガ明けの小村 真也も候補の1人となりそうだ。また今後、日本代表資格を得る選手については、資格取得後に招集を検討する考えを示している。

文/写真:明石尚之

明石 尚之

1997年生まれ、神奈川県出身。筑波大学新聞で筑波大学ラグビー部の取材を担当。2020年4月にベースボール・マガジン社に入社し、ラグビーマガジン編集部に配属。リーグワン、関西大学リーグ、高校、世代別代表(高校、U20)、女子日本代表を中心に精力的に取材している。

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