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ラグビー コラム 2026年10月2日

FWのサイズアップが結果に結びつきつつある同志社大。立命館大は積み上げてきたものを出し切る。

ラグビーレポート by 田村一博
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開幕から2戦続けて接戦を演じた同志社大学は1勝1敗。立命館大学は2敗で今季第3戦を迎える。
10月4日、親里ラグビー場で開催される関西大学Aリーグ第3節の第1試合で両校が対峙する。

昨シーズン久しぶりに下位グループを抜け出して4位となった同志社大は、オフの間に大きくした体とパワーを活かし、戦い方に安定感が出てきた。
永山宜泉監督は開幕戦で関西大学に勝った試合(26-14)のあとの記者会見で、「今年からサイズアップを目標にしています。1日にして成るものではないので、2年、3年かけて勝負していくのですが、春から比べると成果はあった。手応えとしてはまだまだですが、逃げずにしっかりと真っすぐ当たったところはすごく評価しています」と話した。

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芯のある強化方針があるから、大崩れしないチームになりつつある。2戦目の近畿大学戦は逆転負けも、前半は17-7とリードする展開(最終的には24-26)。選手たちも一戦一戦、自信を深めていっているようだ。

 

FWの安定感が戦い方を支えている。今季開幕から3番のジャージーを着ていた李星河は、立命館大戦では1番を背にスクラムで強烈なプッシュを見せるだろう。U20の世界大会で深めた自信をチームに還元している。
2番の荒川駿主将も日本代表の合宿に参加して力を伸ばした(今季2戦で3トライ!)。最前列で仲間たちに安心感を与える。

LOの働きを重要視する指揮官の期待に応えているのは中谷陸人だ。こちらも代表活動や若き才能を伸ばすJTS(ジャパン・タレント・スコッド)を通して進化中。強さと仕事量を両立させるプレーでチームに勢いを与える存在となっている。

BKにも好選手がたくさんいる。FB上嶋友也にはセブンズ学生代表に選ばれた走力がある。SH田中心温副将とコンビを組むSOには、今回は今季初出場、1年生の南悠介が入った。ベンチには経験豊富な丹羽雄丸が控えているから思い切ってプレーできるだろう。
今季2勝目を挙げる準備はできている。

 

立命館大は今季連敗スタートも、初戦は京都産業大学、2戦目は天理大学と昨季上位校が相手。スコアはそれぞれ24-45、19-28だった。
京産大との試合は、前半にプレッシャーを受けて26点を先行される展開。しかし、後半は落ち着いて戦い、4トライを返した。

天理大戦では前戦の反省を生かし、立ち上がりに集中した。前半を19-7とリードする展開は、ラインアウトからモールや積極的な攻めで3トライを挙げて実現した。
後半中盤までリードしたことには選手たちも手応えを感じている。

チームを率いる中林正一監督も2戦を振り返って、「持てる力はある程度出せた」と話す。
「圧力を受けた時にミスが出て勝ちきれない、という戦いが続きましたが、選手たちは暗くなることなく努力を続けています」と言う。

FWに怪我人が出た影響で、同志社大戦には前戦から数名を変更して臨む。「今シーズンの戦いを見ると、相手はフィジカルを前面に出して戦ってくると思います。それに対して策を講じるのではなく、自分たちが積み重ねてきたものを出して戦いたい。先に仕掛ける意識でやろうと思っています」と指揮官は話す。
ボールを動かすスタイルを実践する。

FWだけでなく、チーム全体を牽引するのは6番の𠮷川大智主将だ。接点で強く、うまさもある選手。相手ボールを奪い取るプレーもしばしば見せ、攻守の鍵を握る存在だ。中林監督も「物怖じしない性格で、明るくチームを引っ張ってくれる。いいリーダーシップを出してくれています」と信頼を寄せる。

今回のFWには、4番から8番まで4年生たちが並ぶ。中林監督はパフォーマンス面での貢献もさることながら、「チームに気持ちの面でエナジーを与えてほしい」と最上級生たちの意地に期待する。強く戦う姿勢を出すことが、フィジカルに向かってくる相手の勢いを止めることにつながると考えている。

4番の石飛冬輝は大学4年生にして、今回が練習試合も含めて初めてのAチームでのプレーとなる。求められているのはスマートさではない。がむしゃらに前に出る、ボールを追う姿を示すことだ。なかなか勝利を手にできないチームには、なりふり構わず戦う気迫が必要。ついにチャンスが巡ってきた苦労人のプレーを見つめてほしい。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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