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モータースポーツ コラム 2026年9月8日

2026年WRC第12戦ラリー・チリ・ビオビオ “南米シリーズ第2戦”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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パラグアイで優勝したS.パヤリ(トヨタ)

前戦パラグアイに引き続き、2週間の短いインターバルで南米でのラリーが続きます。WRCに参戦するチームの多くはヨーロッパに拠点を置いているため、遠隔地でのラリーは短い間隔で開催された方が、人員や物資の輸送面で効率的な場合があります。米州大陸でのWRC開催は長らくアルゼンチンとメキシコが中心でしたが、それに代わって近年登場したのがチリとパラグアイです。

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前戦パラグアイでは、ラリー冒頭からクラッシュやパンクそれに伴う車両破損でRally1車両の半数が何らかの深刻なトラブルに見舞われて上位争いから脱落しました。
トヨタがS.オジェ、O.ソルベルグと勝田貴元の3台、ヒョンデはT.ヌービルが上位から脱落しました。その結果、パラグアイ終了後のチャンピオンシップポイントの状況は次のとおりです。

■マニュファクチャラーズポイント
TOYOTA Gazoo Racing WRT 554pt ②HYUNDAI Shell Mobis WRT 381pt ③TOYOTA Gazoo Racing WRT2 210pt ④M-Sport Ford WORLD RALLY TEAM 138pt

シーズンはいよいよ最終盤に差し掛かり、残すイベントはサルディニアとサウジアラビアのみとなっています。最終戦サウジアラビアについては、トヨタ・ヒョンデ共に紛争地域と見做し、社員の出張を原則禁止にしているとのことで本社の意向に従うラリーチームとしては、最終戦をどうするか悩ましいところです。FIAがどのように決めるかが鍵ですが、会長ビン・スレイアム氏の出身がアラブ・首長国連邦ですからどのようになるのでしょうか。

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さて、ラリー・チリは2019年にWRC参入した新しいイベントになります。コロナ禍で連続開催は途切れたものの2023年に復活しました。路面は比較的スムーズなグラベルで道幅が狭いため正確なペースノートが重要です。留意すべきは、今時の季節は霧が多いこと、路肩がややカマボコのように撫で肩状になっていることから外側のグリップが弱い事が指摘されています。ラリーは、チリ第2の都市コンセプシオンをベースに太平洋とビオビオ水路の両側で行われます。日本との時差はマイナス12時間です。昼夜を逆転させれば、現地時間になります。
ラリー概要は下記のとおりです。

9月11日
SS本数:6本
SS距離:100.78 km
リエゾン距離:353.96 km
総走行距離:454.74 km

9月12日
SS本数:6本
SS距離:139.20 km
リエゾン距離:260.88 km
総走行距離:400.08 km

9月13日
SS本数:4本
SS距離:71.20 km
リエゾン距離:243.46 km
総走行距離:314.66 km

大会合計
SS本数:18本
SS総距離:311.18 km
リエゾン総距離:858.30 km
総走行距離:1169.48 km

文:福井 敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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