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モータースポーツ コラム 2026年7月15日

2026年WRC第9戦ラリー・エストニア “フィンランドに備えて高速訓練”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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アクロポリス・ラリー・ギリシャで総合優勝したオジェ。エストニアでの走行にも注目

このラリーは2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックでWRCイベント中止が続出するなか、シリーズを維持するためにピンチヒッター的にWRCに入ってきたような感じでした。

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エストニアは所謂バルト三国の一つでバルト海とフィンランド湾に接する小型国家で人口約150万人、大小1500以上の島があり多様な地形と原生林や湖に恵まれた美しいところです。路面はフィンランドに似た硬い岩盤に支えられたグラベルで走行条件はフィンランド並みの高速ラリーです。道幅は比較的広めですが、随所に狭い部分がありテクニカルコースと言えます。ファンは非常に熱狂的です。北欧人以外で初めて1000湖ラリー(現在のラリー・フィンランド)で優勝したマルコ・マルティンやオィット・タナック選手などは国民的英雄です。

今年のWRCは前半を終え、折り返しに入りました。8戦終了後のR1クラスの結果をまとめておきます。
優勝回数はTOYOTA Gazoo Racing WRTが7勝、HYUNDAI Shell Mobis WRTはポルトガルの1勝のみ。
ドライバーポイント順位は:①エルフィン・エバンス:162、②勝田 貴元:151、③セバスチャン・オジェ:125、④サミ・パヤリ:116、⑤オリバー・ソルベルグ:103。⑥ティエリー・ヌービル:95、⑦アドリアン・フルモー:95となっています。
マニュファクチャーポイントは①TOYOTA Gazoo Racing WRT:420、②HYUNDAI Shell Mobis WRT:274、③TOYOTA Gazoo Racing WRT2:129、④M-Sport Ford WORLD RALLY TEAM:102。

今回のラリー・エストニアのR1クラスのエントリーはTOYOTA Gazoo Racing WRTがフルメンバーの5名。エバンス、勝田、オジェ、パヤリ、ソルベルグ。HYUNDAI Shell Mobis WRTはヌービル、フルモーに加えフィンランド出身のエサペッカ・ラッピを加えます。M-Sport Ford WORLD RALLY TEAMはアームストロング、マクアーリン、マルティンス・セスクスの3名。
トヨタ勢はフルスタッフで後半戦も優位に進めるでしょうが、グラベル連戦で不利なスタート順を毎回経験することになります。後を追うヒョンデ勢はスタート順の有利さを利用し上位に迫って来るでしょう。ジャンプのある高速ラリー、1回目走行と2回目の路面変化、加えて天候変化への対応など気の抜けないイベントになりそうです。

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ラリーの概要は下記のとおりです。

SS本数 SS km Liaison km Total km
Day1 (7/17) 7 103.42 km 215.54 km 318.96 km
Day2 (7/18) 9 149.60 km 328.53 km 478.13 km
Day3 (7/19) 2 48.78 km 176.49 km 225.27 km
Total 18 301.80 km 720.56 km 1022.36 km

Day1はタイアフィッティング以外の中間サービスなし。
Day2は中間サービスあり。
Day3はノンサービス。

文:福井 敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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