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モータースポーツ コラム 2026年7月28日

2026年WRC第10戦ラリー・フィンランド“高速グラベルの競演”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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第9戦でWRC初優勝を飾ったサミ・パヤリ。連勝なるか。

1951年に始まったこのイベントは1000湖ラリーの名前で知られていましたが、1973年のWRC創設以来主要な役割を演じて来ました。路面は極めて個性的で強固な岩盤で形成されたスムーズなグラベルと無数にあるジャンプとの組み合わせが特徴です。雪上ラリーのスウェーデンとともにSS平均速度120キロを越えるラリーで、そこには正確なペースノートと共に勇気や“肝っ玉”が必要です。2016年にはクリス・ミーク選手がSS平均速度126キロを記録しました。瞬間最高速度は200キロ超と思われます。このような個性の強いラリーですから、歴史的には北欧系ドライバー以外が勝つのは難しいとされてきました。

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前戦のエストニアとはバルト海を挟んで向かい側にありますが、エストニアも高速グラベルのフィンランドに少し似た走行条件でした。そのためシリーズで戦っているドライバーにとっては十分なウォームアップになったと思われます。
SSは合計20本、大半が10キロ台のショートコースでスプリント戦を演出しています。最終日は1本のSSを2度使いですがこれがなんと30キロのロングコース、2本目はパワーステージとなっています。

シーズンも後半になってくるとチャンピオンシップの状況が気になりますが、今年はトヨタ勢が大幅リードしています。但しこれから残りが全部グラベル戦であることを考えると、スタート順のハンデを抱え続けていますので、ヒョンデ勢の反撃が始まるでしょう。9戦終了時のポイント状況は次のとおりです。
ドライバーポイントは①エルフィン・エバンス:177、②勝田 貴元:152、③サミ・パヤリ:144、④セバスチャン・オジェ:139、⑤オリバー・ソルベルグ:130、⑥ティエリー・ヌービル:111、⑦アドリアン・フルモー:111となっています。
一方、マニュファクチャーポイントは①TOYOTA Gazoo Racing WRT:464、②HYUNDAI Shell Mobis WRT:308、③TOYOTA Gazoo Racing WRT2:157、④M-Sport Ford WORLD RALLY TEAM:116です。

J SPORTS 放送情報

ラリー概要は下記のとおりです。
7月30日(木)
SS本数:1本
SS距離:2.58km
リエゾン距離:3.71km
総走行距離:6.29km

7月31日(金)
SS本数:9本
SS距離:127.72km
リエゾン距離:370.21km
総走行距離:497.93km

8月1日(土)
SS本数:8本
SS距離:125.70km
リエゾン距離:469.92km
総走行距離:595.62km

8月2日(日)
SS本数:2本
SS距離:60.92km
リエゾン距離:118.18km
総走行距離:178.22km

大会合計
SS本数:20本
SS総距離:316.04km
リエゾン総距離:962.02km
総走行距離:1,278.06km

フィンランドは森と湖の国です。風光明媚の観光映画としてラリーを楽しんで下さい。

文:福井 敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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