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モータースポーツ コラム 2026年9月18日

GRカート発売

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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昨年6月24日に行われた日本カート協会の設立発表記者会見

改めて、2025年6月25日にアップされた小欄を読み返してみました。
同年の6月18日にヤマハ発動機とグループ会社のヤマハモーターパワープロダクツ、株式会社菅生が2027年12月末でレーシングカート事業から撤退すると発表したことを受けて書かせていただきました。そして、6月24日に日本カート協会(JKA)が設立された。だが、ヤマハの撤退とカート協会設立の間には何ら関連性がなかったことには驚かされた。JKAは、2000年代ごろからレーシングカートへの参加人口が減少したことを受けて、モータースポーツのエントリーカテゴリーの活性化を目指して設立された。

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また、同年のスーパー耐久第3戦の会場である富士スピードウェイ内のカートコースでトヨタが開発中の【GRカート】の試乗会が行われた。このGRカートは、9月10日に発売された。試乗会の時点で価格を海外メーカー製品(フレーム&エンジン)の4分の1ほどにすることを目指すとされていた。その価格は385,000円(税込)で、現状の海外メーカー製品の価格の4分の1には収まらなかったけれど、海外メーカー製品と比べて3割強安い価格で発売された。スペック等については、多くの情報がネットにアップされているのでご覧ください。1台のフレームを親子で共有して楽しめる機構となっている点など、面白いです。

1980年代まで、レーシングカート界には国産メーカーのフレーム、エンジンが存在していた。そのトップがヤマハだった。その他にも複数のフレームメーカー、エンジンメーカーが誕生し、そして消えた。エンジンはヤマハのKTだけが今なお現存している。また、ヤマハは、ハードウェアを供給するだけではなく、最初のレーシングカートの発売と同時にスポーツ&レジャーカートクラブ(SLKC)を立ち上げてゴーカートやレーシングカート競技の普及活動を行った。

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SLKCは、ライセンスを発給し、全国各地のカートサーキットを中心としたシリーズを展開し、各シリーズの上位者による全国大会を実施して日本一を決定した。SLKCは今後も継続する方針とされているが、ヤマハのカート事業からの撤退の時期は、徐々に近づいている。

JKAの活動は、現在、レーシングカートから4輪モータースポーツへの次世代ドライバー育成プロジェクトを中心に進んでいるように見えるが、このプロジェクトと並行してSLKCとの連携を模索していただきたいと思います。
GRカートの発売とともに再びゴーカート、レーシングカートに活気が戻ってきてほしい。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会会長。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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