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モータースポーツ コラム 2026年8月12日

富士スピードウェイのロングストレート

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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GT500クラス決勝の様子

SUPER GT第4戦、スタート直前の豪雨。天候は、好転し、決勝のスタートは、セーフティカー・スタートとなった。4周引っ張って5周目にレースがスタートした。コントロールライン通過直後にGT500クラスの中段グループで複数車両の接触。1台が宙を舞った。そして赤旗中断。宙を舞い、コースに叩きつけられた車両は、大破。装備しているGショック・センサーが15G以上示していたのだろう。ドライバーは、ファースト・レスキュー・オペレーション(FRO)と富士スピードウェイ(FSW)のスタッフ、オフィシャルさん等に安否を確認され、頸椎から脊椎を固定後にコクピットから救出されてドクターヘリによって病院へ搬送された。救出に携わったスタッフの皆さんの迅速な対処に感謝申し上げます。ドライバー、イゴール・オオムラ・フラガ選手は、精密検査を受け、翌日には退院。一週間後のスーパーフォーミュラ第8戦に参戦。トップ争いを演じた。

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さて、再びFSWのストレートで大きなアクシデントが起こってしまった。
約1.5キロのロングストレートは、世界的に見ても特徴的でチーム、ドライバー、そして参戦する自動車メーカーにとっては挑戦の場。道具を用いて速さを競う競技にとっては、モータースポーツのみならず危険が伴う。モータースポーツを、蛮勇だけで勝利を目指す向こう見ずな競技だとは思ってほしくない。車両と競技の安全性、参加者の安全に対するモラルの向上は、常に行われている。物理的な車両の安全性は飛躍的に良くなってきている。今回のアクシデントもカーボンコンポジットでなく数十年前のモノコックを構成するアルミやジュラルミンだったら悲劇的な結果となっていたかもしれない。
かつてFSWでは、メインストレートの高速化が進んだことを受け、安全対策の一環として1975年に特設シケインが設けられたことがあった。しかし、ストレートにおけるスリップストリームによる順位の変動が無くなることなどレースの展開にマイナス面があるとしてすぐに廃止された。

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今回のアクシデントがサーキットの構造上の問題ではないことは確か。FSWの特徴でもあるロングストレートは、絶対に変えてはならないと考えています。物理的な変更で変えなくとも、モータースポーツ関係者の叡智で変化するレースの形態、シリーズごとの変化、コンディションへ対応することは十分にできると思います。気象変動で突然の豪雨。それも各車がスターティンググリッドに着いてからの対応をチームとドライバーは求められ、混乱してしまった末に起きてしまった。レースオーガニゼーションは、これまで通りではなくて、その時々にマッチした運営が必要になってきた。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会会長。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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