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モータースポーツ コラム 2026年9月24日

SUPER GT第6戦を振り返って。あの17号車が4年ぶりの勝利

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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写真左が塚越広大、右はチームメイトの野村勇斗。

4年前でしたね。
そうでした。あれは、とても感動的な優勝だった。決勝で勝っただけではなくて、あの時はフリー走行から始まるドキュメンタリー番組を見ているようで感動的な展開に、思わずおじさんは目頭が熱くなったのでした。

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2022年10月1日、大分県にあるオートポリスで行われたSUPER GT第7戦。10月に入ったのに夏日だったのを覚えています。土曜日の練習走行では、多くのドライバーがグリップ不足を訴えていた。2時間のセッションが進むにつれてグリップが上がってきて、予選へ向けての最終チェックとなったそのとき、1台のマシンがコースオフしてクラッシュ。No.17 Astemo NSX-GTだった。フロントからバリアに突っ込み、ダメージは大きかった。予選まで約3時間半。ピットに戻ってきたマシンを見て「これは予選に間に合わないかもしれない」と思った。しかし、予選数分前、カーボンブラックのフロントカウルを装着した同車がピット前に並んでいた。

「間に合わんかと思ってましたけど……」と金石勝智監督の目は潤んでいた。メカさんたちの素晴らしいリペア作業に、ドライバーたちのアドレナリンも一気に高まったのだろう。Q1を突破し、Q2では4番手タイムを叩き出した。決勝序盤に3位へ浮上し、ミニマムストップ作戦と迅速なピットワークによってトップに立った。ドライバーのパフォーマンスだけではなく、ピットクルーやメカさんたちがつかみ取った勝利として強く印象に残る一戦だった。

先週、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた第6戦では、その17号車(Astemo HRC PRELUDE-GT)がポディウムの最上段に立った。

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フロントローの2番グリッドからスタート。レース序盤、ピットストップウィンドウが開こうとしていたとき、最終コーナーの先でアクシデントが起きて、セーフティカーが導入された。順位整理が終わり、セーフティカー先導でレースが再開されると、ピットインしてコースに復帰し、トップに立った。そこからは、実に安定したペースでゴールへ突き進んだ。GT300クラスのマシンたちも次々とパスし、追い上げてきたNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraに約5秒をつけて優勝した。

マシンから降りた塚越広大選手は、ヘルメットを取らずにマシンに寄り添い、長い間勝利から遠ざかっていた日々を走馬灯のように思い返しながら涙していたのでしょう。一方、野村勇斗選手は、ルーキーらしく初優勝に顔を輝かせていた。そして、金石監督は「4年ぶりですか。長かったようで、短いような……」と振り返ったウィナーインタビューだった。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会会長。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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