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モータースポーツ コラム 2026年6月30日

【プレビュー】波乱の展開は続くか、上海2連戦がシリーズの行方を決める| FIA フォーミュラE世界選手権 2025/26 第12戦 上海

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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FIA フォーミュラE世界選手権 2025/26 第12戦 上海

FIA フォーミュラE世界選手権 2025/26 第12戦 上海 プレビュー

東京大会の開催が間近に迫った、電気自動車の世界選手権レース「フォーミュラE世界選手権」のシーズン12(2025年〜26年)はシーズンもいよいよ大詰め。ここからは、上海、東京、ロンドンと3イベント6レースでシリーズチャンピオンが決定します。Gen3時代最後のタイトルを獲得するのはいったいどのドライバー、どのチームになるのでしょうか? 今回は上海国際サーキットで2026年7月4日(土)5日(日)に開催される「Shanghai ePrix」のプレビューをお届けしましょう。

さて、同じ中国で開催された第11戦・サンヤは非常に荒れたレースになりました。今シーズンの勢力図に大きな変化を予感させる結果に。予選では「アンドレッティ」の2人がフロントローを独占し、決勝でもジェイク・デニスがポール・トゥ・ウインを飾り、チームメイトのフェリペ・ドルゴヴィッチとともに1-2フィニッシュを達成しました。開幕から安定してポイントを積み重ねてきた「アンドレッティ」が、ここへきて一気に存在感を高めた一戦でした。 しかし、フェリペ・ドルゴヴィッチ(アンドレッティ)はパスカル・ヴァアライン(ポルシェ)との接触で5秒加算のペナルティが付き、今季2度目の表彰台をフイにして5位という結果に。代わって、ニック・デ・フリース(マヒンドラ)が3位表彰台を獲得しました。

一方、ここまで選手権をリードしてきたミッチ・エバンス(ジャガー)、オリバー・ローランド(ニッサン)、エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)のランキングトップ3はなんと3人共にノーポイントに。さらにはランキング4位のパスカル・ヴァアライン(ポルシェ)まで接触されてノーポイントレースになるなど、クラッシュや接触が相次ぎ、赤旗中断にもなった大波乱の展開でした。

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ランキング上位勢の相次ぐノーポイントで、ある意味チャンピオン争いは誰も抜け出すことなく、上記の4人に加えて今季2勝目を飾ったジェイク・デニス(アンドレッティ)が残り6レースで逆転チャンピオンに加わってくる可能性を引き出してきたという形です。

さて、第12戦・第13戦「Shanghai ePrix」の舞台、上海国際サーキットは今年で3年目の開催。F1中国グランプリと同じロケーションですが、コースは1周3kmのショートコースを使用します。F1を経験してきたドライバーが有利そうなイメージがありますが、上海での過去4レースのウイナーはミッチ・エバンス(ジャガー)、アントニオ・フェリックス・ダコスタ(ジャガー/当時ポルシェ)、マキシミリアン・ギュンターDSペンスキー)、ニック・キャシディ(シトロエン/当時ジャガー)と4人ともがF1で上海を走っていないドライバーでした。

過去2年4レースで異なるウイナーが誕生していることも特徴で、非常にポテンシャルの高く、接近戦がしやすいGen3 Evoシャシーでのレースは誰が勝つか分からない展開になっていくでしょう。第6戦のマドリード(ハラマサーキット)以来の常設サーキットでのレースです。

上海未経験ながらモナコに続いて初レースとなったサンヤでも表彰台を獲得したペペ・マルティ(クプラ・キロ)にも要注目。ドルゴヴィッチに加え、GEN3 Evoマシンへの適応が進み、若手ドライバーがベテラン勢に互角以上の戦いを演じる場面が増えてきましたから、2レース開催される上海でルーキー勢の活躍にも期待です。

特にペペ・マルティ(クプラ・キロ)はデビュー戦の追突事故の印象が強いですが、ノーポイントだったのは4レースだけで、あとの7レースは入賞(10位以内の完走)を果たしています。フェリペ・ドルゴヴィッチ(アンドレッティ)に関しては、シーズン序盤からなかなか上位を走れませんでしたが、ここ4レース連続で入賞していますし、モナコでは表彰台も獲得。さらに全レースでしっかりフィニッシュまで導いているのです。

そして、母国・日本での東京大会を前に良いレースをして、ポジティブな気持ちで上海でのレースを終えたいのは、やはり「ニッサン」の2人でしょう。サンヤではオリバー・ローランド(ニッサン)、ノーマン・ナト(ニッサン)の2人ともがクラッシュによるリタイアに終わりました。チームチャンピオンシップ、マニュファクチャラーズチャンピオンシップともに逆転は難しい状況ですから、オリバー・ローランド(ニッサン)=ランキング2位が少しでも逆転王座の可能性を残せるよう、ここはチーム一丸となって上位フィニッシュを達成したいレースです。

そして、「ローラ・ヤマハ」は今季絶不調でしたが、波乱のレースを潜り抜けて、サンヤではルーカス・ディグラッシ(ローラ・ヤマハ)が3レース連続の入賞を達成。今季限りでFormula Eからの引退を決めている彼にとっても上海からの3ラウンドは大事なレースになっていくでしょう。日本勢の躍進があれば、東京大会も大いに盛り上がるので、期待して応援しましょう。

文:辻野ヒロシ

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【決勝 ハイライト】FIA フォーミュラE世界選手権 2025/26 第11戦 三亜(中国)(6月20日(現地))#formulae

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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