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モータースポーツ コラム 2026年7月9日

【プレビュー】ブレガ&ドゥカティの連勝は続く。雨が多いイギリスで流れは変わるか? | FIM スーパーバイク/スーパースポーツ世界選手権 2026 第8戦 ドニントンパーク

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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FIM スーパーバイク世界選手権  2026 第1戦 フィリップアイランド

FIM スーパーバイク/スーパースポーツ世界選手権 2026 第8戦 ドニントンパーク

リッタースポーツバイクの戦い「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」の第8戦がイギリスのドニントンパークサーキットにて7月10日(金)〜12日(日)に開催。今シーズンも「J SPORTS」ではWSBKを全戦放送していますが、今季はニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が全12ラウンド36レース中、7ラウンド21レースを全て優勝。連勝記録を伸ばし続けるというブレガの独占シーズンとなっています。第8戦・ドニントンパークのレースで流れは変わるでしょうか?

ドゥカティワークスチーム「Aruba.it Racing-Ducati」のニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)、イケル・レクオーナ(ドゥカティ)は6ラウンド連続の1-2フィニッシュを達成。まさに向かうところ敵なしの無双状態になっています。2ラウンドごとの性能調整があってもドゥカティの優位は変わらずで、ドゥカティのお膝元イタリアで開催されたミサノでは3レース連続でドゥカティ・パニガーレV4Rが表彰台を独占しました。

ドゥカティは先日、イタリアのミサノサーキットを貸し切り、創業100周年を祝うイベント「World Ducati Week」を盛大に開催。そんなアニバーサリーイヤーにWSBKでは前人未到の記録更新を続ける快進撃を見せているのです。

ランキングは当然、ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)=434点、イケル・レクオーナ(ドゥカティ)=313点とドゥカティワークスのライダーがシリーズを独走。ランキング3位にはヤリ・モンテラ(ドゥカティ)=170点が浮上し、ドゥカティユーザーのプライベーターも非常に好調です。

第8戦の舞台はイギリスのドニントンパークサーキット。ジェットコースターのように下り、コーナーのクリッピングポイントが見えづらい急な登りが続くテクニカルサーキットです。ここで流れが変わるでしょうか?今のドゥカティの勢いを考えると、そう簡単に流れは変わらないと思いますが、変わるとするならば、雨の多いイギリスのブリティッシュウェザーによるコンディション変化くらいかもしれません。

スーパーバイク発祥の地であり、WSBKの人気が非常に高いドニントンパークでのレースでは地元イギリスのライダーの活躍が多く見られることでも知られています。今年、最も活躍しているイギリス人ライダーはサム・ロウズ(ドゥカティ)。アレックス・ロウズ(ビモータ)と双子の兄弟でランキング4位を争っています。そんな中、サム・ロウズ(ドゥカティ)はドゥカティの好調の波に乗り、今季は6回の表彰台(全て3位)を獲得し、ランキング5位につけています。

サム・ロウズ(ドゥカティ)が所属するのは、Moto2世界選手権、FIM世界耐久選手権でもチームを持っている「Elf Marc VDS Racing Team」。2024年からWSBKに参戦し、1台体制ながらもサム・ロウズと共に常にシングルフィニッシュを数多く獲得してきました。チーム名の由来はオーナーのマルク・ファン・デル・ストラテン氏の名前から。日本でも有名なベルギービールの「ステラ・アルトワ」の創業者でもあり、投資家。MotoGP、Moto2にも参戦し、バイクレースに情熱を注ぎ、レース業界に多大なる貢献をしてきた人です。

そんなファン・デル・ストラテンさんの訃報が7月5日(日)に届きました。サム・ロウズはMoto2時代からこのチームに所属し、優勝も達成。情熱的なオーナーと共にキャリアを歩んできましたから、今回のドニントンパークはまさに彼のための弔い合戦となります。天国のチームオーナーに表彰台という結果を捧げることができるでしょうか。

また、兄弟のアレックス・ロウズ(ビモータ)はここドニントンパークを大の得意コースにしている一人です。スズキ時代に1回、ヤマハ時代に1回、そしてカワサキ時代に4回、表彰台を獲得していますが、優勝はまだありません。昨年から参戦している「ビモータ」もまだ優勝がないので、得意コースでアレックスが初優勝を飾れるかも注目です。

そして、イギリス人で、ドニントンパークで活躍したライダーといえば、ジョナサン・レイ(ホンダ)。先日は鈴鹿8耐で優勝し、ホンダワークスチーム「Honda HRC」の5連覇に貢献。今回のドニントンパークには代役ではなく、ワイルドカード(スポット参戦)で参戦します。先行開発パーツの評価を行う中での参戦かと思いますが、鈴鹿8耐で相当走り込んだ後でのレースということで結果も期待できそうです。イギリスのスターライダーの地元参戦で、ドニントンパークは大きな盛り上がりが期待できそうです。

文:辻野ヒロシ

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【決勝レース ハイライト】FIM スーパーバイク世界選手権 2026 第7戦 ミサノ(イタリア)(6月13-14日(現地))#sbk

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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