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モータースポーツ コラム 2026年6月11日

新たなウィナーが現れるか!? 復権を期すトヨタ、王者フェラーリは?

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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2026年FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦は、今週末にフランスのル・マンにおいて24時間レースとして開催される。今年94回目の開催となるこの伝統あるレースでは、出走台数が増やされ、ハイパーカークラスは18台、LMGT3クラスは25台、そして以前はWECにも設定されていたLMP2クラスの車両も19台加わり全62台が3つのクラスで優勝を争う。

今年のWECは開幕戦イモラでトヨタ、第2戦スパでBMWがハイパーカーで初優勝し、王者フェラーリが勝てていない。今季はトヨタ、BMW、キャデラック、アルピーヌがアップデートされ、予選や決勝でそれなりの結果を残している一方、2027年のアップデートを予定しているフェラーリとプジョーが苦戦を強いられている状態だ。

今年も予選方式が一部変更され、10日の「予選」は全車が走り上位15台が11日の「ハイパーポール1(H1)」へ進出。H1の上位10台が「ハイパーポール2(H2)」へ進出しトップ10のグリッドが決まるということになった。既に予選は終了し、昨年の覇者83号車フェラーリと2台のプジョーがH1への進出を果たせなかった。予選トップは35号車アルピーヌで、これに12号車キャデラック、101号車キャデラック、20号車BMW、38号車キャデラック、15号車BMWが続き、特にLMDh規定車両のキャデラックとBMWが好調なようだ。また4日に行われたテストデイでトップタイムをマークしたアストンマーティンも7位と9位につけた。ただトップ10が3分23秒台にひしめき合い各車のタイム差は非常に小さく、H1とH2では大きな順位変動があるかもしれない。

車両がアップデートされ多少元気を取り戻したトヨタが2022年以来4年ぶりに優勝するのか、フェラーリの4連覇はなるのか、はたまたBMWが1999年以来27年ぶりに美酒に酔うのか、キャデラックやアルピーヌが初制覇を飾るのか?レースは長く過酷で、今年は気温が高いということから、マシントラブルが増える可能性も?

LMP2クラスは欧州選手権を戦うチームが主で、シャシーはオレカ、エンジンはギブソン、タイヤはグッドイヤーのワンメイクなので接戦となりそうだ。中でも太田格之進がドライブするプロトン・コンペティションの9号車には注目したい。既に予選を10位で終えており、H1〜2、そして決勝での活躍に期待しよう。

LMGT3クラスでは、木村武史がドライブする蛍光イエローのCARGUYカラーをまとったケッセル・レーシングの57号車フェラーリに注目。WECの選手権ポイントは付かないが、強力なライバル勢といかに戦ってくれるのかチェックしたい。

今年のル・マン24時間は、特別なリバリーをまとった車両が多数出走しているので、これも楽しみだ。また現地では液体水素燃料を使用するトヨタの「TR LH2レーシング・プロトタイプ」が、本コースでデモンストレーションランを行う予定だ。

J SPORTSでは、ハイパーポール(H1/H2)を6月11日(木)深夜2:45〜午前6:30(オンデマンド)、公式練習4を12日(金)午前5:45〜8:15(オンデマンド)、ウォームアップ走行を13日(土)午後6:45〜9:00(オンデマンド)、決勝を13日(土)午後10:00~14日(日)深夜1:30(J SPORTS 2/オンデマンド)にLIVEでお伝えする予定。

J SPORTS 放送情報

文:皆越和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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