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そこで100周を均等割にせず、1回目は早めにしたチームもあった中、リアライズコーポレーションADVAN Zは39周目、78周目にピットイン。圧倒的なタイヤのロングライフが、これで証明されたことになる。抑えて走って中位に留まっていたわけではないから、速さもあった。ただ、不運だったのはゴールまであと5周というところで、GT300車両との接触があり、打ちどころが悪かった。ちょうどオイルクーラーの位置する部分で、ピットに自力で戻ってはきたが、レース続行はかなわず。
今年のGT500クラスは、“リベンジ”がメインテーマなのかも。それは前回のau TOM’SGR Supraの優勝で実証されている。たまたま……というなかれ。現在のGT500クラスは実力が伯仲しているため、軽さはもちろんのこと、「悔しさをバネにして」こそ差が生じるのだ。まして、ニッサン勢と鈴鹿の相性は極めて良く、2020年から目下5連勝中。MOTUL AUTECH Zの松田組、Niterra MOTUL Zの千代組はランキングのトップ、2位につけるも、サクセスウェイトは50kg、42kgではよほど展開に恵まれない限り、優勝は難しそう。
同じようにサクセスウェイトに苦しんでいないのは、2kgの#16 ARTA NSX-GTを駆る福住仁嶺/大津弘樹組、Modulo NSX-GTの伊沢拓也/太田格之進組、そして4kgのWedsSport ADVAN GR Supraの国本雄資/阪口晴南組といったところ。特に#16 ARTA NSX-GTは、序盤に2番手を走行するも、給油中の作業違反でドライビングスルーペナルティ課せられ、10位でゴールするのが精いっぱいだった。ここも“リベンジ”の対象となるだろう。
GT300クラスのテストでは、SUBARU BRZ R&D SPORTが最速
混戦が予想されるGT300クラス
前回のGT300クラスは、ディフェンディングチャンピオンが貫禄を見せた。リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが、新たなパートナー名取鉄平とともにポール・トゥ・ウィンを果たしたからだ。意外にもJPは、GT300クラスで初ポール。Q1を担当することが多いからだが。そして名取にとっては、もちろん初優勝となった。
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