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モーター スポーツ コラム 2023年3月15日

大きな変化を迎えたシーズンが開幕。トヨタの5連覇なるか?

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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プロローグでトップタイムを叩き出したトヨタ8号車

プロトタイプカーとGTマシン、3つのクラスの混走によるFIA世界耐久選手権(WEC)の2023年シーズン開幕戦「セブリング1000マイル」が、3月15〜17日にアメリカ、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイにおいて開催される。この予選、決勝の模様はJ SPORTSで生中継J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信する。

2023年のWECは、昨季より1戦増の全7戦で争われる。今季の大きな変化は、ハイパーカークラスに7チームが参戦することになったこと、そしてポルシェとフェラーリの2メーカーだけになっていたLM GTE Proクラスが廃止となり、クラス区分が3つになったこと。

今季のエントリーは、トップクラスとなるハイパーカークラスにTGR(トヨタ)が2台、プジョーが2台、グリッケンハウスが1台、そして新たにポルシェが2台、フェラーリが2台、キャデラックとバンウォールが1台ずつの計11台と昨季の倍ほどのエントリーが集まった。ここ数年は実質TGRの独壇場だったが、ポルシェが2017年以来6年ぶりに、1960年代までスポーツカーレースに熱心だったフェラーリがスポーツプロトタイプカーレースに復帰。世界中のファンが注目するシリーズになりそうだ。

注目を集めるフェラーリ

LM P2クラスは昨季よりやや減った12台がエントリー。もちろん全車オレカ07のシャシーにギブソンエンジンを搭載しグッドイヤータイヤを履く、イコールコンディションの激戦区であることは間違いない。
LM GTE Amクラスはポルシェ6台、フェラーリ4台、アストンマーティン3台に、コルベット1台が加わった14台となる。

セブリングはアメリカ陸軍飛行場の滑走路や誘導路を利用して設営されたサーキット。オーランドとマイアミの間の内陸部に位置し、同じフロリダのデイトナよりも南にある。元が飛行場であることから分かるようにコースレイアウトはほぼフラットで、路面の状態はあまり芳しくない。コース全長は1周6.019kmとやや長めのサーキットだ。

この開幕戦の前の週にはセブリングにおいて”プロローグ”として2日間のテストが実施された。ここで1分48秒216のトップタイムをマークしたのは、TGRの8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)で、これの0.117秒差でTGRの7号車(マイク・コンウェイ/小林/ホセ・マリア・ロペス)が続きTGRの1-2となった。TGRの2台に続いたのがキャデラック、フェラーリの50号車、ポルシェの2台で、昨季から参戦しているプジョーは1分50秒を切れていない。またバンウォール、グリッケンハウスはまだセッティングが決まっていない模様。フェラーリの51号車は最初のプラクティスのアウトラップでクラッシュを演じてノータイムとなっている。

LM P2クラスでは41号車チームWRTが総合8番手に食い込む速さを見せた。これに48号車ハーツ・チームJOTA、22号車ユナイテッド・オートスポーツ、36号車アルピーヌ・エルフ・チームが続いた。
LM GTE Amクラスでは23号車GRレーシングのポルシェがトップを奪い、0.010秒差で83号車リシャール・ミルAFコルセが続き、今季もポルシェとフェラーリの熱いバトルが演じられるかもしれない。

日本のファンとしては、LM GTE Amクラスの777号車D’stationレーシング(星野敏/キャスター・スティーブンソン=19歳!/藤井誠暢)アストンマーティン、木村武史がAドライバーとしてドライブする57号車ケッセル・レーシングのフェラーリ488を応援したい。また日本でも活躍したアンドレ・ロッテラーがHYPERCARクラスの6号車ポルシェ、フレデリック・マコウビッキが5号車ポルシェをドライブする。LM P2クラス41号車チームWRTには元F1ドライバーであるロバート・クビツァの名前もある。

777号車D’stationレーシング

1000マイルという長距離レースは、スタートからゴールまで約8時間を要す。TGRが幸先よく開幕戦を1-2で飾るのか? スポーツカーレースのトップクラスに復帰するポルシェやフェラーリの活躍は見られるのか? まずは今季の勢力図を確認するためにも、開幕戦は見逃せない。

J SPORTSでは、公式予選を17日7:30〜9:30、決勝を17日深夜0:30〜18日10:30に(LIVE配信予定J SPORTSオンデマンド)またハイライトを20日21:00〜22:00で配信する予定。

文:皆越 和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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