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モータースポーツ コラム 2026年5月21日

2026スーパーフォーミュラ第4戦・第5戦“暑い鈴鹿”を制するのは誰だ!?

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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鈴鹿サーキットを舞台にダブルヘッダーバトルが繰り広げられる。

2026年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権は、早くも中盤戦に入り、今週末は鈴鹿サーキットで第4戦・第5戦が開催される。前回の第3戦オートポリスが悪天候のため決勝レースが開催できず、不完全燃焼のまま終わっているだけに、今回は熱戦を期待したいところだが……今週末も雨が絡みそうな天気予報。最新の予報だと土曜日と日曜日の天候は回復の方向にありそうだが、果たしてどうなるか。

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そんな鈴鹿大会。もしドライコンディションで行われるとすれば、これまでの鈴鹿大会とは異なる要素が追加される。それが“暑さ”だ。

以前からシーズンの開幕戦などに組み込まれることが多く、特にF1日本GPが春開催になって以降は、その日程等の都合により3月上旬に開催されてきた。気温・路面温度ともに10度台と寒いコンディションに各車がセットアップを合わせ込んでいた。

しかし、今週末は日曜日の最高気温は24度まで上がる見込み。これだけの温度差があると、タイヤのグリップ感やダウンフォース量にも細かな変化が出てくる。これまで鈴鹿で培ってきたデータをそのままは通用しないため、金曜日に2回実施されるフリー走行で、どこまで合わせ込めるかが重要となる。

ここ最近の鈴鹿では、TEAM MUGEN AUTOBACSや、DOCOMO TEAM DANDELION RACING、PONOS NAKAJIMA RACINGなどのホンダエンジンユーザーが速さを見せている印象。

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過去の傾向からみても、コースを問わずシーズンの開幕戦や最終戦など、比較的寒い時期はホンダエンジンを搭載している車両が上位を占める一方、夏場のレースではトヨタエンジン勢が好調という雰囲気がある。それが5月開催の鈴鹿で、その勢力図がどう変わるのか……ここが見どころになるだろう。

その中で注目なのが、やはり2024年王者である坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)。ここ数年は夏場で速さを見せているイメージが強く、彼がチャンピオンを決めた2024年11月の鈴鹿大会も1レース目の第8戦は路面温度が比較的高い中でのレースで、決勝で2位に入る力強い走りをみせた。

坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

「鈴鹿では(ライバルに)負けている認識があります」とは言いつつも、前回のオートポリスで鈴鹿に向けたヒントをいくつか見つけた様子。「今までのより不安がない状態で鈴鹿に行けるかなと思うので、けっこう楽しみです」と、かなり前向きに捉えている。開催時期が変わったことも追い風になれば、トップ争いに加わってくることは間違いないだろう。

同じくトヨタエンジン勢の阪口晴南(SANKI VERTEX PATNERS CERUMO・INGING)も今回楽しみな存在。今年はもてぎでの第2戦で2位に入って以降、好調さを維持しており第3戦オートポリスでも予選5番手につけており、立川祐路監督も「もてぎでの2位はたまたまではなかったことが確認できた」とオートポリスでは手応えを掴んでいる様子だった。

この流れが鈴鹿でも維持されれば、トップ争いに絡んでくる可能性は十分に高く、こちらも楽しみな存在になりそうだ。

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そして何より注目なのが、F1候補生の1人と言われているルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)だ。前回のオートポリスは、初経験のコースな上にフリー走行は雨上がりで路面状況も不安定だったことが影響し、予選で上位に食い込むことはできなかったが、今回の鈴鹿は昨年末のルーキーテストから走り込んできたこともあり、コースの習熟度も序盤戦の2サーキットとは大きく異なる。第2戦もてぎでみせたようなレースペースの良さが今回も発揮されるかも目が離せない。

ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)

ブラウニングと同じく昨年までFIA-F2を戦っていたロマン・スタネック(Buzz MK Racing)も、今季は3戦中2戦で予選Q1を突破している。彼も鈴鹿は開幕前のテストで経験済みということで、今回は予選でどこまで上位に食い込むか、楽しみなところだ。

もちろん、コンディションが変わるからと言ってホンダエンジン勢が劣勢になるというわけではない。ここ数年の鈴鹿では圧倒的な速さをみせている太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)や、2025年王者の岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)も逆転チャンピオンを決めた昨年最終大会ではダブルポールポールポジションを決めたほか、今年もすでに2度のポールを獲得しており、コースやコンディションを問わず早いという印象だ。

昨年は特に鈴鹿で速さをみせていたPONOS NAKAJIMA RACINGの佐藤蓮、イゴール・オオムラ・フラガも上位争いに加わってくる可能性が高い。そのほかにも、注目ポイントを一人一人挙げていくとキリがない今シーズンだが、土曜日の予選から0.001秒単位の白熱したバトルが展開されることは間違いない。

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佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

繰り返しにはなるが、今年は雨に見舞われることが多いスーパーフォーミュラ。なんとか第4戦・第5戦が行われる土曜と日曜はドライコンディションでのレースを期待したいものだ。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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