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【プレビュー】開幕からブレガ12連勝の快進撃!BMWはファンデルマークが代役参戦 | FIM スーパーバイク世界選手権 2026 第5戦 モスト
モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシFIM スーパーバイク世界選手権 2026
プロダクションバイクによる最高峰のレースカテゴリー「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」の第5戦がチェコのオートドローム・モストにて5月15日(金)〜17日(日)に開催されます。今シーズンも「J SPORTS」ではWSBKを全戦放送/配信中!。昨年はBMWとドゥカティが勝利を分け合ったモストが舞台の第5戦はまたもドゥカティの連勝となるのでしょうか?レースプレビューをお届けしましょう。
ストップ&ゴーレイアウトの前戦・バラトンパーク(ハンガリー)のレースは頻繁に順位が入れ替わる激しいバトルの連続となりました。しかしながら、3レースとも優勝したのは今季快進撃を続けるニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)で、開幕から12連勝を達成。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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決勝レース1 第5戦 モスト(チェコ) 【限定】【英語コメンタリー版】FIM スーパーバイク/スーパースポーツ世界選手権 2026
配信日時 : 2026年5月16日(土)午後7:15 ~
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決勝レース2 第5戦 モスト(チェコ) FIM スーパーバイク/スーパースポーツ世界選手権 2026
配信日時 : 2026年5月17日(日)午後8:45 ~
ドゥカティの開幕からの連勝というと、2019年に当時MotoGPから転向し、パニガーレV4Rをデビューさせたアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)の4ラウンド連続優勝を思い出しますが、この時は4ラウンド目のアッセンのスーパーポールレースがキャンセルとなったため11連勝止まり。バウティスタとドゥカティは2023年にも11連勝していますが、ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)はドゥカティの元チャンピオンライダーを上回りました。
1シーズンの連勝記録としては今季からMotoGP(ヤマハ)に転向したトプラク・ラズガットリオグルの13連勝(24年、25年)まであと一つと迫りました。シーズンを跨いでのWSBK連勝記録としてはニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)は昨年の終盤で4連勝をしていましたから、バラトンパークのレース1で勝利したことで、14連勝の新記録を樹立。さらに記録を伸ばし、昨年から通算16連勝の快進撃を続けています。
2019年に新型パニガーレV4Rを投入して以来、アルバロ・バウティスタやスコット・レディングなど元MotoGPライダーの経験頼りだったドゥカティですが、2024年からは前年にスーパースポーツ世界選手権を制したニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)をステップアップさせ、BMWに電撃移籍したトプラク・ラズガットリオグルの唯一の対抗馬へと成長させました。MotoGPクラスを経験していない若手ライダーでもこういった圧勝の構図を作れるということを証明して見せました。ブレガとドゥカティのマッチングはWSBK史上最強の組み合わせとして歴史を塗り替えたのです。
前戦・バラトンパークのレース自体は非常に面白かったのですが、現状はブレガの対抗馬はポルトガル以来3ラウンド連続の2位で、1-2フィニッシュを続けているチームメイトのイケル・レクオーナ(ドゥカティ)くらい。この2人だけが3桁台の選手権ポイントを獲得している状況です。
プライベート体制のチームでもドゥカティ・パニガーレV4Rは強く、サム・ロウズ(ドゥカティ)=ランキング3位、ヤリ・モンテラ(ドゥカティ)=ランキング5位、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)=ランキング7位、ロレンツォ・バルダッサーリ(ドゥカティ)=ランキング8位と、ランキング10位までにドゥカティのライダーが6人も居ます。2ラウンドごとの性能調整が行われるWSBKですが、勢力図に大きな変化はなく、ライバル陣営は厳しい戦いが続いているのです。
昨年までドゥカティを抑えていたBMWはミゲール・オリベイラ(BMW)、ダニロ・ペトルッチ(BMW)という新たなビッグネーム2人を加入させましたが、2人ともBMWへのアジャストに時間を要している状況。オリベイラがバラトンパーク・レース1で今季4度目の3位表彰台を獲得し、BMWに復活の兆しありかと思ったのも束の間、オリベイラ、ペトルッチともに日曜日に負傷し、レース2は2人とも欠場となりました。
ミゲール・オリベイラ(BMW)は不運な貰い事故で肩を負傷。その治療のため、第5戦モストを欠場することになりました。代わって参戦するのが、今季からFIM EWC(世界耐久選手権)に転向したマイケル・ファンデルマーク(BMW)です。彼は昨年までBMWファクトリーチームでラズガットリオグルのチームメイトを務めていましたが、今季はFIM EWCで戦いつつ、WSBKではテストライダーを務めています。BMWを熟知するマイケル・ファンデルマーク(BMW)のレース参戦でBMWの現在の立ち位置が少し見えてくるはずです。彼はFIM EWCでは飛び抜けて速く、平均タイムでチームとしてのポールポジションは逃しましたが、開幕戦ル・マンの予選最速タイム記録を更新する速さを見せました。
もう一つの対抗馬となるはずの「ビモータ」(Bimota by Kawasaki Racing Team)は性能調整で燃料流量を減らされ、直近2ラウンドでの最高位は5位。最高位2位を獲得した開幕から2ラウンドの勢いを失ってしまいました。日本メーカーはヤマハ、ホンダ、カワサキともに一度も表彰台に立てておらず、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)がかろうじてランキング10位に入っているのが最上位です。今季の第5戦で適用される性能調整で日本車勢も戦闘力が増す状態になると良いのですが、昨年の傾向を見てもなかなか簡単には形勢逆転とはならないのが現状です。
昨年のモストはニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)とトプラク・ラズガットリオグル(当時BMW)の一騎打ちでした。トプラクのいないモストでまたもブレガがその記録を伸ばしていく事になるのでしょうか。
文:辻野ヒロシ
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【決勝レース ハイライト】FIM スーパーバイク世界選手権 2026 第4戦 バラトンパーク(ハンガリー)(5月2日※現地)#sbk
辻野 ヒロシ
1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。
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