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モーター スポーツ コラム 2022年8月25日

宮田莉朋選手(No.37 KeePer TOM’S GR Supra) 「富士で勝たないとシリーズチャンピオンも厳しいという思いで戦った」

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
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──その中でプレッシャーは感じなかったですか。

宮田:プレッシャーというか、なんなんですかね。アドレナリンと、今までの自分のこう……僕は結構心配性なんで、毎回レースを迎える前は、過去のレースを振り返ったりとか逆に作戦を振り返ったりするのが好きというか、しないとソワソワしちゃうタイプなんです。それこそ、37号車の過去のレースはほとんど自分の中で……そのレース結果も含めて覚えてるんですけど、「このぐらいのギャップだったら、逆転できる」とか、「このぐらいの距離感であればアウトラップも抜ける」っていうのは、大体いつも頭の中でインプットされた状態でレースに臨んでいるんです。

実際、24号車がアウトラップから計測1周目に入るから、僕のアウトラップはプッシュしてと言われたんですけど、うしろを見るかぎり全然いなかったし、あとはインパルがどの位置にいるかっていうとこを考えたんですが、実際無線で「今、24号車ピット(作業が)終わってピットアウトするから」っていう無線のときも、もう僕はスタートラインを超えてたんで、「多分大丈夫だ」っていう思いしかなくて。あとは、多分そういった状況ってドライバー心理としても、ピットアウトの1コーナーは絶対勝負しに来るとわかってたし、24号車のタイヤの選択もある程度情報聞いてたんで、多分アウトラップは、僕より少し厳しい状況下で走るかもしれないっていう認識でした。だからこそ逆にアウトラップと計測1周目にこっちの力量で差を見つければなと思ってたんで。そういう部分でもヒヤヒヤしたっていうよりは、過去の自分の中で分析したことが全部頭の中に入ってたので、冷静に戦えました。

──一方で、終盤は同じくダブルスティントを選び、2番手に浮上した12号車(カルソニックIMPUL Z)が直近のライバルになりました。タイムギャップを考えると、もうこの先は”我が道を行く”のレースができるという気持ちでしたか。

宮田:1コーナーで逆転して(※4)トップに立ったんですが、トップに立つ前も、立ってからも、エンジニアはつねに冷静に落ち着いて状況を判断して、レースを進めましょうと言ってて。実際トップに立ってからも、エンジニアは見る側で感情的になりやすいんで。ストレートに言うと、要らない無線が多かったりしてタイヤの状況どうだ、ああだっていう話があったりしてて。「もうそんなのはいいから、うしろのギャップを的確に伝えてもらえば、こっちは遂行する」って言って。あとは、ラストスティントもピット時間を最小限にしたんで、最初は燃費を気にしなきゃいけないスティントでした。逆にうしろの12号車は僕が燃費をちょっと気にしてる最中にどんどんギャップを縮めてきたので、 最初の5周から10周ぐらいはちょっとギャップがどんどん縮まったんです。けどまぁ、自分の中で燃費を稼いでる最中って、タイヤもあんまり使ってないことを自分の中で理解してたんで、そこからタイヤをフルに活用すれば、ペースは逆転できるっていう自分の中での確信があったんで。だから後半は毎ラップ1秒ぐらい差を広げることできて、勝つことできました。

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