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宮田莉朋選手(No.37 KeePer TOM’S GR Supra) 「富士で勝たないとシリーズチャンピオンも厳しいという思いで戦った」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──ファイナルラップは「ようやく待望の!」と、(涙が)ウルウルみたいなこともあるかもしれないのに、今回はちょっと違って「これ、チェッカーか!?」みたいな感じでしたね。
宮田:優勝したら、ホームストレート、ピットの前を通過するとき結構喜んだりするんですけど、ちょっとドキドキしながら喜んでたっていうか、ほんとに大丈夫だよね!? って思いながらチェッカーフラッグを見たんで。大丈夫でしたけど、結構ドキドキしながら走ってました(苦笑)。
──そうだとすれば、チェッカーを受けた瞬間に無線で「勝ったんだよね!?」みたいな、確認のメッセージが先に口から出たのでは?
宮田:そうです、そうです。僕が「大丈夫だよね!? ほんとにチェッカーだよね!?」みたいな感じで話して。ただもう(大立健太)エンジニアが泣いてたんで、「ああ、優勝したんだ」と思って。
──パルクフェルメにクルマを止めて、コンビを組むサッシャ(フェネストラズ)選手とも抱き合って。ともに初優勝の喜びが爆発した姿が印象的でした。
宮田:僕は昨年まで19号車(WedsSport ADVAN GR Supra)でレースをしていて。サッシャに関してはデビューイヤーが一緒なんですけど、彼は36から37(※2)っていうのがありますけど、ずっとトムスで(GT500に参戦)。でも彼は去年ほぼほぼ1年レースができなかった(※3)。ただ、2020年は逆にずっとトップ3(のランキング)でレースを重ねて、安定した速さはあったものの優勝できなくて。だから、レースの結果を残し方という部分では(自分と)全然正反対だったんですけど、勝ちたくても勝てないのが続いたドライバー(フェネストラズ)と、勝とうと思ってもそこにたどり着けない自分がいたので。富士は結構僕ら得意なんで、今回この(今シーズン)ラストの富士で勝たないとシリーズチャンピオンに向けても厳しいっていう思いで戦ってました。今までもずっと勝ちたいっていう思いはありましたけど、より強い気持ちで戦いに来ました。
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