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鈴鹿3連勝を果たしたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R。
当初は5月末に開催される予定だった2021年のSUPER GT第3戦鈴鹿大会だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月に延期。大会名称としては第3戦だが、シリーズ4戦目として開催された。
しかし、7月中旬からの新型コロナウイルス感染再拡大の一途を辿っており、GTAがパドック入場者に義務づけている事前のPCR検査でも、今までは1〜2人の陽性が確認されたが、今回は13人が陽性。ドライバーからも陽性者が出て急きょ代役ドライバーに登録変更を行うなど、慌ただしい週末の出だしとなった。
この事態に、GTAの坂東正明代表も、リモートで行われた金曜日のドライバーズブリーフィング終了後に、ドライバーやチーム、関係者に対して、改めて注意喚起を促すメッセージを発し、また緊張感が高まった週末となった。
そんな中で始まったシーズン前半を締めくくる1戦。GT500クラスで躍進したのが、日産勢だった。今シーズンは開幕戦からライバルのホンダ勢、トヨタ勢に先行されるレースが続いていたが、「鈴鹿で大量得点を狙っている」という陣営の思惑は、早い段階から聞こえてきていた。
実際に、2020年モデルの日産GT-R NISMO GT500は、鈴鹿サーキットのような中高速コーナーが多いレイアウトを得意とする傾向があり、昨年も同地で開催された第3戦でNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが優勝。第6戦ではレース展開も味方につけた23号車が大逆転で優勝し、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rが2位に入る活躍を見せた。
鈴鹿ではライバルを凌ぐ速さをみせる日産勢。それは今年も同じだった。
土曜日の予選では、23号車が3番手、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが4番手につけると、残る2台のGT-RもQ2へ進出を果たした。
そして、決勝で輝きある走りをみせたのが、23号車のエースである松田次生だった。前半は相方のロニー・クインタレッリが安定した走りをみせ、2番手でスティントを終了したが、ピットのタイミングが良くなく、順位を落としてしまう。
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