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前戦で初表彰台を獲得した勝田貴元。第7戦では自身最高位となる表彰台の頂上を目指す。
2年目に入ったコロナパンデミック。今シーズンは14戦のうちいくつ出来るかと思っていましたが、ここまで無事予定をクリアー、特に遠隔地のサファリ・ラリー(ケニア)をやり遂げたのは賞賛に値します。19年ぶりのサファリは昔の4,000キロ以上のコースで爆走するイメージが強く残っているため、特にオールドタイマーのファンやジャーナリストから見ると多少物足りなさを感じるとの声があるのも事実です。こじんまりとしたサファリではありましたが随所に昔の面影はありました。10台のファクトリーカーが次々とトラブルに見舞われ、最終的に賢く且つ速く走ったドライバーが上位を占めることになりました。勝田選手はリタイアせぬことを目標に上手く走り、自己最初の表彰台を獲得。SSは300キロでしたが、今後はこのステージだけ特例で一日伸ばし、500キロ程度と距離を伸ばすことでサファリらしい耐久タイプラリーにすれば、興業的に素晴らしいものになるでしょう。
年間予定の丁度半数の6戦を消化し、ドライバーポイントでは
1.オジェ 133pt
2.エヴァンス99pt
3.ヌーヴィル77pt
4.タナク69pt
5.勝田66pt
6.ロバンペラ56pt
となっています。勝田選手の活躍が目立ちます。
メーカーポイントでは
1.トヨタ273pt
2.ヒュンダイ214pt
3.フォード109pt
でトヨタのリードが広がっています。
さて、第7戦の舞台はエストニアに移ります。昨年はコロナ禍のため急遽ピンチヒッターを努め、ヨーロッパ選手権格の230キロのSS距離で行われました。もともとラリーは盛んな国です。バルト海に面した北欧の小国で人口は約134万人、1,500以上もの島があります。
フィンランドに近く路面も似ており、ジャンピングポイントが多い高速グラベルラリーです。
フィンランドに似ているが道幅は狭く、路面が柔らかいのが特徴なエストニア。
北欧のドライバーに好まれるタイプのラリーで、しかもタナク選手の出身地ですからファンは熱狂的です。タナク選手の他ロバンペラ、そしてフィンランドに住み着いて頑張っている勝田選手などの活躍が期待されます。ヒュンダイの第3ドライバーはクレグ・ブリーンが出場です。ヒュンダイは今のうちにトヨタとの差を詰めておきたいところでしょう。
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