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ジョナサン・レイ(カワサキ)
残り2ラウンドとなった「FIMスーパーバイク世界選手権」は第7戦をフランスのマニクールサーキットで開催します。コロナ禍で大きくスケジュールが変わった2020年ですが、今回は当初からスケジュールに入っていたサーキットでのレースになります。「J SPORTS」では10月3日〜4日に開催となる第7戦の模様をオンエアします。
初開催となったカタロニアサーキットでの第6戦は非常に見応えのある面白いレースになりました。カタロニアは走り慣れているグランプリ出身のライダーとプロダクションバイクレース出身のライダーが入り乱れる「スーパーバイク世界選手権」ですが、今回は初開催サーキットならではの伏兵登場のレースでした。
ウイナーもジョナサン・レイ(カワサキ)、マイケル・ファンデルマーク(ヤマハ)、そしてチャズ・デイビス(ドゥカティ)とまたもや3レース共に異なるウイナーとなりましたが、元グランプリライダーでカタロニアは走り慣れているはずのスコット・レディング(ドゥカティ)は優勝を飾れずじまい。
これでランキング首位のジョナサン・レイ(カワサキ)と2位のスコット・レディング(ドゥカティ)のポイント差は36点からさらに広がり、51点差となりました。1ラウンドで得られる最大得点は62点ですから、レイはレディングとの差をあと12点広げれば、最終戦・エストリルを待たずにチャンピオンが決定することになります。
負けられない戦いとなるスコット・レディング(ドゥカティ)ですが、2年前までグランプリライダーだった彼はおそらくマニクールでのレース経験はないと思います。フランスGPではMoto2時代に優勝経験がありますが、サーキットはル・マン。崖っぷちの状態で、スーパーバイク世界選手権のレギュラーサーキットでのレースというのは心理的にも楽ではありませんね。
フランスでチャンピオンが決定する可能性は非常に高くなってきていますが、レースはカタロニア同様に面白くなると思います。ここ数年、スコット・レディング(ドゥカティ)やアルバロ・バウティスタ(ホンダ)など元MotoGPライダーを例外にすれば、上位争いをするライダーがほぼ同じ面々で固まっていたスーパーバイク世界選手権。近年で伏兵といえば、トプラック・ラズガットリオーグル(ヤマハ)が無名の状態から躍進したくらいで、なかなか変化を起こしづらいレースでもありました。
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