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「スーパースポーツ世界選手権」第11戦はアルゼンチンのサーキット・サンファン・ビリクムで開催。2戦を残してチャンピオン争いも激しくなってきています。ヨーロッパから南米に移動してのフライアウェイ戦となるアルゼンチンラウンドは10月11日(金)〜13日(日)に行われます。第10戦の模様は「J SPORTS」で10月13日(日)深夜に生放送で楽しめます。
残り3戦で迎えたフランス、マニクールは大波乱のレースとなりました。ウェットコンディションで進んだレースウィークに翻弄され、ドライになった決勝はスタート直後に多重クラッシュで赤旗中断に。そして、再開されたレースでは1周目からポイントリーダーのランディ・クルメナッハー(ヤマハ)が転倒。チャンピオンシップの流れは一気にフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)に傾くかと思った矢先、なんとカリカスロまで転倒。これで両者ともにリタイア=獲得0点に終わり、ランキング首位のランディ・クルメナッハー(ヤマハ)とランキング2位のフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)の差は10点のまま残り2戦となりました。
まさかまさかの展開になったフランスのレースを経て、残り2戦はアルゼンチン、カタールとフライアウェイ戦で行われるレースとなり、さらなる波乱が起きそうな予感です。そして2人の転倒に助けられる形にはなりましたが、バトルを制したのは2017年の王者、ルーカス・マヒアス(カワサキ)でした。
今季よりカワサキに電撃移籍したマヒアスは第7戦・ミサノから連続表彰台を続けてきましたが、ついに優勝。ここ最近、ヤマハの独壇場だった「スーパースポーツ世界選手権」で久しぶりにカワサキが勝ちました。カワサキの優勝はケナン・ソフォーグルが2017年の第9戦ポルトガルで勝って以来、およそ2年ぶりのこと。しかもマヒアスの母国フランスでの勝利だっただけに、マニクールサーキットは大いに盛り上がりました。
ついにマヒアスは勝ったとはいえ、ルーカス・マヒアス(カワサキ)はすでに王者争いからは脱落。チャンピオンの権利があるのはランディ・クルメナッハー(ヤマハ)=193点、フェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)=183点、そして3位のジュール・クルーゼル(ヤマハ)=155点の3人。クルーゼルはフランスで6位フィニッシュとなり、辛うじてチャンピオン争いにとどまりましたが、現実的にはヤマハYZF−R6を走らせる「Evan Bros. World SSP Team」の2人、クルメナッハーvsカリカスロのチャンピオン争いになるといったところでしょう。
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