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サイクル ロードレース コラム 2023年7月18日

【Cycle*2023 ツール・ド・フランス 2週目まとめ】10秒差で締めくくられた世紀の一騎打ちは3週目に引き継がれる。マイヨ・ジョーヌのヴィンゲゴー「とてつもない接戦だし、真の大バトルだ」

ツール・ド・フランス by 宮本 あさか
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【ハイライト】ツール・ド・フランス 第13ステージ|Cycle*2023

「区間勝利が取れたらそりゃあよかったけど、僕らにとっては上出来の1日だった。数秒を取り戻せたからね。厳密には勝利ではないけど、マイヨ・ジョーヌ争いにおける勝利だ」(ポガチャル)

第5ステージの「マリー・ブランク峠での大失速」で最大53秒にまで広がったタイム差は、第13ステージの終わりに、ついに9秒にまで縮まった。ところが翌日、すぐさまヴィンゲゴーが差を10秒へとこじ開ける。

超級ジュー・プラーヌの山頂に設けられていた「ボーナスポイント」を、希望通りにポガチャルが獲れていれば、むしろライバルを4秒差に追い詰めていたはずだった。ところが歴史的一騎打ちをその目で見ようと山に集まった無数の観客と……やはり歴史的一騎打ちをカメラにおさめようとギリギリを攻めすぎた2台のメディアバイク(1台はテレビ、もう1台はフォト)に行く手を阻まれた。山頂手前500mで切り裂くような加速を披露したものの、即座に足止めを喰らってしまう。

逆に、ステージ序盤からユンボ・ヴィスマのチーム総出で攻撃的な走りを見せ、さらには上りで何度アタックを打ち込まれ、何度距離を開けられても、粘り強い精神力と安定した脚力とで必ず宿敵の背後へと舞い戻ったヴィンゲゴーが……山頂間際のカウンターで首位通過8秒をまんまと回収。ポガチャルは2位通過5秒で満足するしかなかった。

最終的には壮大なお見合いをしている隙に、区間勝利を若きスペインの星カルロス・ロドリゲスにさらい取られ――総合3位にも浮上した――、区間2位=ボーナスタイム6秒と3位=4秒をそれぞれポガチャルとヴィンゲゴーが分け合うことに。

クールダウンするヨナス・ヴィンゲゴー

クールダウンするヨナス・ヴィンゲゴー

「良い1日になった。たった1秒だけど、タイム差を広げられた。いまだこうしてマイヨ・ジョーヌを着ているし、ジャージの日々を楽しんでいる。もちろん願いは、パリまで着続けること」(ヴィンゲゴー)

ちなみにボーナスタイム制度が一切存在しなかった場合、総合首位ヴィンゲゴーと2位ポガチャルの差は28秒。だからこそディフェンディングチャンピオンは、時に守備的すぎるほどの戦術を採用し、ライバルのボーナス収集を出来る限り阻止しようと奮闘する。

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