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【ツール・ド・フランス2022 レースレポート:第3ステージ】23カ月の呪縛を解く会心のスプリント!フルーネウェーヘンとヤコブセン、運命は交錯しながらも2人は前へ進んでいく
ツール・ド・フランス by 福光 俊介でも…、である。
与えられた処分を受け入れ、プロトンに戻ってきているという事実がある以上、選手たちも、関係者も、さらには観ているわれわれも、ディラン・フルーネウェーヘンという存在を認めなければいけない。そして、ツール第3ステージで勝ったという事実も。いまはただ、その勝利を祝福するときなのだ。
「ツールの勝利はいつだって特別さ。今回に限った話ではないよ。今日も、2018年も、2019年もすべて同じ」(フルーネウェーヘン)
2人のオランダ人ライダーの走りと心理が気になって仕方ないステージとなったが、かたや現在のレースリーダーであるファンアールトはその座をキープ。3日連続のステージ2位。いろいろなレースで2位になっている気がするけれど、とにもかくにもマイヨ・ジョーヌは守っている。
「勝てなかったのは、クリストフ(ラポルト)のサポートを生かしきれなかった自分のミス。でも、今後のステージは難易度が増して、自分に向いていると思うから楽しみだよ」(ワウト・ファンアールト)
なお、終盤に発生したクラッシュの影響で、リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・イージーポスト)、ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)、ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス)、ギヨーム・マルタン(コフィディス)、ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)といった総合系ライダーが、フルーネウェーヘンから39秒遅れでフィニッシュ。ここから巻き返しを図っていくことになった。
かくして、開幕地デンマークでの3日間が終わりと迎えた。雨のコペンハーゲンに始まり、2人のオランダ人スプリンターが完全復活を証明。こんなに早く、胸が熱くなるシナリオがあってよいのだろうか。
1日おいて、舞台はいよいよフランスへ。その前に、“ツールご一行”は1000km近い大移動。いつもと違って妙にタフな大会序盤だけれど、みんな元気に第4ステージのスタート地ダンケルクで再会しようと約束をした。
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