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【ツール・ド・フランス2022 レースレポート:第2ステージ】23カ月前の悪夢を乗り越えツール勝利にこぎつけたヤコブセン マイヨ・ジョーヌを失ってまでもチームが欲していたものとは
ツール・ド・フランス by 福光 俊介4人逃げで始まったレースは、自国開催に燃えるマグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト)が果敢にアタック。今大会最初のカテゴリー山岳として立て続けに登場した3つの4級山岳をすべて1位通過。目の肥えたデンマークのファンを喜ばせる。
途中には、デンマーク勢きってのヒーローであるマッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード)の出身地・ホルベックを通過。このステージの優勝候補にも挙げられる元世界王者は、沿道の歓声を受けてモチベーションを高めた。
山岳賞を狙って動いていたB&Bホテルズ・カテエムの2人、シリル・バルトとピエール・ロランは作戦失敗に終わって早々とメイン集団に帰っていった一方で、コルトとスヴェンエリック・ビーストルム(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)の北欧コンビは逃げ続けることを選択。中間スプリントポイントでは、コルトがビーストルムに先を譲って円満にレースを先行。メイン集団も高得点をかけてスプリンターが動き出したこともあり、先頭2人の数十秒後には到達。ここはカレブ・ユアン(ロット・スーダル)が先着して全体の3位通過。前日2位で、この日は繰り上げでポイント賞のマイヨ・ヴェールを着るワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が4位で通過した。
これを機に、メイン集団は追撃ムードが高まっていく。先頭の2人との差は縮まるばかり。これにしびれを切らしたビーストルムがフィニッシュまで61kmを残したタイミングでアタックすると、コルトは応じることなく集団へ戻ることを選択。この動きが決め手となったか、ビーストルムはこの日の敢闘賞に選出されている。
しばしビーストルムに先を行かせた集団だったが、残り45kmを切ったあたりから各チームが隊列を組んでポジショニングを本格化。活性化する中でピーダスンがパンク、アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)がメカトラブルで足止めを余儀なくされるが、冷静に対処し集団に復帰。この頃にはところどころで落車が発生したが、レース展開に影響を与えるほどのものではなかった。
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