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【ツール・ド・フランス2022 レースレポート:第2ステージ】23カ月前の悪夢を乗り越えツール勝利にこぎつけたヤコブセン マイヨ・ジョーヌを失ってまでもチームが欲していたものとは
ツール・ド・フランス by 福光 俊介着実に残り距離を減らしながら、集団はビーストラムを吸収。いよいよこのステージ最大の目玉、グレートベルト・リンクへやってこようかというところで、集団の慌ただしさが増す。落車が頻発し、リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・イージーポスト)が橋の手前で、前日の勝利で晴れてマイヨ・ジョーヌで出走したイヴ・ランパールト(クイックステップ・アルファヴィニル)は橋に入ったばかりのところで数選手と絡んで、地面に叩きつけられてしまった。
巨大な橋グレートベルト・リンクを走行する選手たち
戦前の予想では、グレートベルト・リンクで何か大きな出来事が起きるのではないか...と言われていた。海からの横風が名物で、フィニッシュ地ニュボーに住む人にして「何が起きるか見てみようではないか!」というもの。何事もなく終わるわけはない、誰もがそう刷り込まれていたはずだった。
ところが。結論から言うと、何も起きなかった。一番の要因は、海からの横風ではなく、フェン島側からの西風だったから。つまりは、選手たちにとって真向いからの風だったのだ。その風に、集団を分断させるほどの威力はなく、クラッシュで行く先を阻まれたランパールトやウランを待つ空気感もどことなく漂った。実際に、リスペクトされるべき選手たちは無事に集団へと復帰を果たした。
当初の見方を覆す、大集団でのフェン島上陸。橋を渡り切れば、フィニッシュまで残り3km。まさか、まさかで島に入ってすぐに大規模なクラッシュが発生してしまい、思いがけない形での“集団分断”となったが、フィニッシュ前3km以内で適用される救済措置により、後方に取り残された選手の大多数はタイムを失わずに終えられることになった。
そうして迎えたステージ優勝争いは、前線に残った選手たちによるスプリント。クイックステップ・アルファヴィニルが主導権を握り続けて、残り1kmからはマイヨ・ジョーヌのランパールト自らリードアウト。一瞬トレック・セガフレードに先を行かれたが、最後は「真打ち」ヤコブセンが持ち前のスピードとパワーで切り抜けてみせた。フィニッシュ前のレイアウトが、“あのとき”と同じ下り基調で、思わずゾッとさせられたが、今回は大丈夫だった。
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