人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2022年7月3日

【ツール・ド・フランス2022 レースレポート:第2ステージ】23カ月前の悪夢を乗り越えツール勝利にこぎつけたヤコブセン マイヨ・ジョーヌを失ってまでもチームが欲していたものとは

ツール・ド・フランス by 福光 俊介
  • Line

「グレートベルト・リンクに達する前からチームは集団前方を固めてくれていた。最終局面もミケル・モルコフがファンアールトの後ろまで引き上げてくれて、良い形でスプリントができた。ペーター・サガンと少し接触してしまったのだけれど、体勢を崩さずに加速できたのがとても良かった」(ヤコブセン)

ヤコブセンと同じタイミングで加速したファンアールトは2日連続の2位。ただ、フィニッシュでのボーナスタイム6秒を獲得し、ランパールトとの総合タイム差5秒をひっくり返した。スプリント、山岳、タイムトライアル…何でもござれのスーパースターは、意外にもこれがキャリア初めてとなるツールのマイヨ・ジョーヌである。

マイヨ・ジョーヌに袖を通したワウト

マイヨ・ジョーヌに袖を通したワウト

「いつこの日が来るかと待ちわびていて、やっと実現したよ。とてもいい気分だ。ステージ2位で悔しさが先行していたけど、冷静になって考えたら“マイヨ・ジョーヌだ!”って思ってね。」(ワウト・ファンアールト)

裏を返せば、2日連続の勝利を収めたクイックステップ・アルファヴィニルは、ランパールトのマイヨ・ジョーヌよりも、ヤコブセンでのステージ優勝にフォーカスしていたことがうかがえる。ツールの最高栄誉を失ってまでも、ほしかったもの。もちろん、ヤコブセンがチームのエーススプリンターだから、ということはあるけれど、それ以上に必要としていたものがきっと存在する。

それは、「過去の悪夢を乗り越え、前に進み続けた先にあるものが何だったのか」を証明することだったのではないだろうか。

1つ勝ち、プレッシャーからは解き放たれた。その気になれば、きっと何勝でもできる。それくらい、鮮やかな勝ちっぷりだった。ヤコブセンの快進撃がまさに始まろうとしている。

同時に、ファンアールトのマイヨ・ジョーヌロードもここから幕開け。何でもござれと前述したけど、どこまでイエローをキープするだろうか。ユンボ・ヴィスマには、プリモシュ・ログリッチとヨナス・ヴィンゲゴーという2人のスーパーな選手が控える。マイヨ・ジョーヌをバトンタッチするべきタイミングを図りながら、これからのステージを進めていく。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ